絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド
第9回

【山陽新幹線 相生~岡山】山陽新幹線随一のとっておきバリ鉄スポット

写真を始めるきっかけのひとつに、「鉄道」を撮りたいという気持ちを持った方も多いのではないでしょうか。鉄道そのものをかっこよく撮りたい人、風景と併せて美しい四季を撮りたい人、旅先で出会う風情ある鉄道を収めたいなど、鉄道写真といってもさまざまなジャンルがあります。
昨今、撮り鉄のマナー問題が取り沙汰されることも少なくありません。本書「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」では、誰もが安全に、かつ素敵なシーンを撮ることができる撮影スポットを、雄大な風景が撮れる「絶景」、車両をメインに撮影できる「バリ鉄」、著者が得意とする「ゆる鉄」の3つのカテゴリーに分け、日本全国159か所紹介しています。

本記事では「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」から、全国の各エリアごとの撮影ポイントをピックアップして紹介していきます。

第9回は中国・四国エリアから山陽新幹線 相生~岡山です。

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絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド
架線柱の隙間を切り取るイメージなので、400mmから600mmの超望遠レンズが必要。可能なら三脚を立てて、じっくりと狙いたい。Nikon D500, F5.6, 1/3000秒, ISO400, 570mm相当

山陽新幹線 相生~岡山 山陽新幹線随一のバリ鉄スポット

山陽新幹線は高架とトンネルが連続するため、列車をアップで撮る「編成写真」を駅のホーム以外で撮れる場所はほとんどありません。そんななかここでご紹介する「大津トンネルポイント」は、ゆるやかなカーブになっており、新幹線横の道が斜面で少し高くなっているので、脚立や大型の三脚などの特殊な装備がなくても、気軽に新幹線の編成写真を撮れるポイントです。ただし、架線柱と架線柱の間を切り取る構図なので、約420mmの超望遠レンズが必須。撮影地は広く、15人くらいなら撮影できますが、ドクターイエローなどの人気車両が走るときには、早めの準備が必要になります。

午前中からお昼くらいまでが順光になりますが、側面がギラリと輝く、夕方の光線も捨てがたいところです。

山陽新幹線は車両のバリエーションが豊富なのも嬉しい。今はキティちゃんカラーになっている、500TYPE EVA。Nikon D500, F5.6, 1/3000秒, ISO400, 570mm相当

撮影ポイント:Google Map

大津トンネルの岡山側の出口付近が撮影地。車では赤穂インターから約2.2km。電車の場合は赤穂線の播州赤穂駅から約5km。

バリ鉄度:★★★★★
アクセス性:★★☆☆☆
撮影のしやすさ:★★★☆☆
オススメの時期:通年・午前中


絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド

 

著者プロフィール

中井精也

Nakai Seiya

1967年、東京生まれ。鉄道の車両だけにこだわらず、鉄道にかかわるすべてのものを被写体として独自の視点で鉄道を撮影し、「1日1鉄!」や「ゆる鉄」など新しい鉄道写真のジャンルを生み出した。2004年春から毎日1枚必ず鉄道写真を撮影するブログ「1日1鉄!」を継続中。広告、雑誌写真の撮影のほか、講演やテレビ出演など幅広く活動している。著書多数。
株式会社フォート ナカイ代表。
社団法人日本写真家協会(JPS)会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)副会長。甘党。

フォート ナカイ ウェブサイト
ブログ 1日1鉄!
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Instagram @nakai_seiya

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