行って眺めて撮る! 巨大工場探訪ガイド
第6回

初めてでも撮りやすい!新潟県・新潟市の巨大工場撮影スポット

夜の闇に浮かびあがる、異世界感がSNS映えする巨大工場写真。今また人気が高まっています。工場写真の魅力は、圧倒的なスケール感、そして一般の建築物にはない複雑な造りが生み出す構造美。特にさまざまな光で明るく照らし出された夜景は、昼とはまた別の美しさがあります。書籍「行って眺めて撮る! 巨大工場探訪ガイド」では、日本各地の工場を取材している写真家・小林哲朗氏がフォトジェニックな工場スポットをピックアップ、それぞれの見どころや、そこでどんな写真が撮れるかを詳しく紹介します。また工場撮影の準備や心得、撮影のコツ、さらには撮った写真を美しく仕上げるための画像編集術も解説した一冊となっています。

本記事では「行って眺めて撮る! 巨大工場探訪ガイド」から、全国各地の巨大工場撮影スポットをピックアップして紹介していきます。第6回は新潟県・新潟市です。

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行って眺めて撮る! 巨大工場探訪ガイド

【安全のために注意したいこと】
立ち入り禁止区域にはぜったいに入らない!


【旭カーボン】

信濃川・阿賀野川水系の河川交通と海上交通のネットワークが交わる結節点

新潟県の下越地方に位置する市です。本州の日本海側では唯一の政令指定都市で77.5万人と最大の人口を有しています。市の中心部にある信濃川河口には古くから港が開かれており、新潟港は幕末の日米修好通商条約開港五港のひとつとなっていました。

撮影スポット①

工場の西側で撮影するとバランスよく全景が入る。 Nikon D800, AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR, F9, 20秒, ISO 100, +0.3EV補正

Googleマップ(撮影スポットすべて共通)

新潟市内、通船川沿いにある遊歩道から旭カーボンの工場を見ることができます。遮蔽物が少なく非常に撮影がしやすいです。撮影ポイントの位置取りにより見える風景が大きく変わるので、まずは歩いて良い場所を探し、バランスの良い構図で切り取れそうな所がないかよく観察すると良いでしょう。

撮影スポット②

黄色い手すりが印象的なプラント。多くの要素が入るように撮影。 Nikon D800, AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR, F8, 15秒, ISO 100, +0.3EV補正

撮影スポット③

うねる配管が重なるように見える場所を望遠レンズで切り取った。 Nikon D800, AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR, F9, 25秒, ISO 100, +0.3EV補正

行って眺めて撮る! 巨大工場探訪ガイド

著者プロフィール

小林哲朗

1978 年兵庫県生まれ。尼崎市在住。主な被写体は工場、路地、地下空間、廃墟などで身近に潜む異世界をテーマに撮影。各種撮影業務の他、カメラ誌への寄稿、写真教室の講師、フォトコンの審査員、トークイベントなども積極的に行う。「夜の絶景写真工場夜景編」(インプレス)「夜の工場百景ドローン空撮写真集」(一迅社)など著作物多数。

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