Instagram あたらしい商品写真のレシピ
第2回

Instagramの「プロアカウント」で使える機能を確認する

自分の作品や自社の商品を紹介する手段のひとつとしてSNSを使う手法は定着して久しく、さりとてこれを自分でやってみると、意外と思ったようにはいかないものです。写真をはじめとしたビジュアルの組み合わせによって作品やブランドの持つ世界観を表現する基本は今も昔も変わりませんが、そのノウハウは日々進化しています。

Instagram あたらしい商品写真のレシピ」では、Instagramの特性と他SNSとの比較や、カタログとして機能させるための具体例、掲載写真の作例まで、一般ユーザーから一歩踏み込んだ、作り手による情報発信の視点で役立つ実用的なノウハウを幅広く紹介しています。執筆を担当しているのは、インスタグラムをはじめ活躍の場を広げているフォトグラファー/インスタグラマーの綾さん、古性のちさん、6151さん、新田知沙さん、中野晴代さん。

本記事ではStep1「ビジュアルの発信ツール インスタグラムを理解しよう」より、アカウントを「プロアカウント」に切り替えることで使えるようになる機能を紹介します。

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Instagram あたらしい商品写真のレシピ

投稿写真をカタログとして機能させる

インスタグラムのアカウントには、「個人アカウント」と「プロアカウント」の2種類があります。さらに、プロアカウントのなかでも「ビジネスプロフィール」と「クリエイターアカウント」に分かれており、それぞれ利用できるサービスの内容が異なります。まずは種類ごとの違いを理解し、自分に合ったアカウントを選びましょう。

アカウントの種類とサービス

アカウントのタイプごとに提供できるサービスは下の表の通りです。

プロアカウントを作成する

プロアカウントは、インスタグラムのアカウントを取得後、プロフィールの設定を切り替えることで、利用できるようになります。

「ビジネス」は、プロフィール内で店舗や企業の位置情報などの詳しい紹介ができ、ショッピング機能などのコンテンツも利用できるビジネス向けのアカウントです。一方、「クリエイター」は、「ビジネス」よりも幅広いカテゴリでアカウントを紹介することができ、DMの管理のしやすさなどのメリットもあります。アカウントの目的や利用できるサービスを踏まえて、「ビジネス」「クリエイター」のどちらかを選びましょう。

プロアカウント作成の手順

1. インスタグラムのアプリをダウンロードし、電話番号またはメールアドレス、名前やパスワードなどの登録を行う。フェイスブックのアカウントを持っている場合は、連携させることもできる。

2. メニューボタンから、「設定」→「アカウント」を選択。「プロアカウントに切り替える」のボタンをタップする。「クリエイター」と「ビジネス」のうち、どちらかを選択する。

3. 職業やサービスなどの種類を表示する「カテゴリ」や連絡先情報など、プロフィールに表示される情報を入力する。フェイスブックのアカウントとリンクさせることもできる。

ショッピング機能を利用する

ショッピング機能とは、写真・動画に商品情報のタグをのせて投稿することができる機能で、投稿写真・動画と購入ページを直接紐づけることができます。タグ付けによって、投稿写真をカタログとして機能させることができるのです。ビジネスプロフィールをフェイスブックのアカウントとリンクさせ、ビジネスマネージャ※であらかじめカタログを作成しておくと利用することができます。

※フェイスブックのビジネス管理ツールのこと。


ユーザーが写真をタップすると、商品情報のタグが表示されます。投稿者は複数のタグを付けることができます。


商品情報のタグをタップすると、WEBサイトへ移動するための画面に変わります。


商品情報のタグを付けると写真左下に表示される「商品を見る」のマークをタップすると、複数の商品情報をまとめて見ることができます。

フェイスブックと連携して活用する

インスタグラムをフェイスブックと連携させることによって、ショッピング機能に加え、「同時投稿」ができるようになります。インスタグラムで投稿した内容が、フェイスブックでも共有されるという機能で、複数のアカウントへの投稿の手間を軽減。より多くのユ
ーザーの目に触れるので、相乗効果でフォロワー数が増えやすくなります。

また、フェイスブックのアカウントで両方の設定を管理することも可能。フェイスブックの機能を利用して、両アカウントで予約投稿ができるので便利です。

同時投稿のメリットとデメリット

「同時投稿」は、投稿の手間が省けることに加えて、両アカウントを紐づけられるというメリットがあります。

しかし、インスタグラムとフェイスブックではそもそも効果的な投稿方法や利用者層が異なります。インスタグラムで高評価を得た投稿が、フェイスブックでも高評価を得られるとは限りません。同時投稿をする際には、目的や内容をよく考えた上で投稿するようにしましょう。


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