Life is Camp winpy-jijiiのキャンプスタイル
第1回

キャンプのやり方に正解はない!「あれもこれも」と欲張らず、ゆったり過ごせる環境を構築しよう


専用の器具や独特のノウハウが必要なキャンプは、かつて敷居の高い趣味の一つでした。しかし近年、動画配信サイトやSNSの発達によってキャンプの楽しさが広く伝えられ、またキャンプを行う際の知識や道具選びの注意点など、必要な情報が簡単に手に入るようになるに至って、キャンプはしっかりと下調べさえすれば、比較的手軽に始められる趣味として人気を集めています。

齡70にしてキャンプ歴50年のwinpy-jijiiさんが手掛けた「Life is Camp winpy-jijiiのキャンプスタイル」では、車中泊や登山キャンプをはじめとしたキャンプのスタイル紹介から、おすすめの道具、自分の使い方に合わせた道具の自作・改造、おいしいキャンプ飯まで幅広く解説。長いキャリアの中で培われた確かな知識が一冊にまとめられています。

本記事ではCHAPTER1「キャンプスタイル」より、キャンプをする際の心がけと、楽しく過ごすためのコツに関する記述を抜粋して紹介します。

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Life is Camp winpy-jijiiのキャンプスタイル

キャンプの流儀

キャンプのやり方に、正解みたいなものはないと思います。自然のなかのフィールドで、自分がどうやって過ごしたいかを軸にして、好きなように考え、作り上げていくのがいいと思いますね。ですのでこれから紹介する内容は、あくまで参考として見てもらい、役立ててくれたら嬉しいです。

キャンプのコツ

まずはとにかくキャンプをし続けること! 継続することで自分の理想がみえてきて、あとはそのために必要なことをコツコツとやっていくだけです。

自分に必要な道具を知る
ジジイは寝床の快適さを重視するので、Helinoxのコットは必需品。焚き火はやらないので焚き火台などは持ちません。今の自分にとって必要なモノ、不要なモノを常に意識して道具を選びます。そして改造やDIYでさらに理想に近づけます。

自撮り棒を万能スタンドに
まず自撮り棒を金具と結束バンドでテーブルに固定。先端はネジが出ており、デジカメとランタンフックのジョイントにそれぞれねじ込んで固定できるように改造しています。

ポールの長さも自分で調整
いらなくなったテント用のポールを分解し、タープ用のポールへ連結。足りていなかった高さを調節して、先端にもネジ部を取り付けてタープの固定をしやすくしてあります。

ミニテーブルもひと工夫
ミニテーブルは滑りやすかったので、表面をやすりがけして艶消し。見た目も個性がでるので、他の人と被りがちなのも解消できて一石二鳥です。

立地に合わせてサイトを作る

キャンプは草原のような見晴らしのいいところや、川の流れる林間、山の上など場所は様々。当然キャンプのスタイルも変化するので、各シチュエーションを思う存分堪能できる、拠点となるサイトを作りたいですね。

高地はタープが必須
山の麓や高原などにあるキャンプ場は、景色はいいがその分日差しが強烈! 食材も傷みやすくなるため、タープを張って日陰を確保しよう。また強風が吹くこともあるので、ペグは全箇所しっかりと止めましょう。

林間サイトはハンモックに限る
夏場は避暑地にもなる、森の中の林間サイトもお気に入り。ハンモックを張るのにちょうどいい樹間を探して、木陰のなかで贅沢に過ごします。さらに渓流があれば文句なしです。

湖沿いは水辺の近くで
川だと増水の危険があるが、湖であれば比較的安全に水辺の側でテントが設営できる。また湖面に映る景色や、四季の変化が森林サイトより濃く感じられるのが魅力です。

欲張りすぎず快適さを重視

キャンプ中はあれをやろうこれをやろうとしすぎません。ゆったりと過ごすこともキャンプの贅沢ですから。だから基本的に料理をしてご飯を食べたり、あとは快適に過ごせるように寝床の準備をしっかりとしておきますね。

ぐっすり眠れる寝床づくり
トンネルテントは2人で寝ても横幅は余裕があります。高さはなくてもローコットにすれば大丈夫。寒さ対策は床にいらなくなった寝袋を敷くのと、モンベルの寝袋に潜れば問題なしです。

寝袋は日中干しておく
天気がいいなら、テントの上やタープをつかって、寝袋を干しておくといいですよ。殺菌効果もあるうえ、寝るときの寝袋のフカフカ具合が全然変わります。

朝はおいしいコーヒーを入れる
日の出とともに起きたら、コーヒーセットを用意して豆から挽きます。朝日を浴びながらコーヒーを入れる時間はたまりません。


Life is Camp winpy-jijiiのキャンプスタイル

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