アニメやゲーム、小説や映画などに登場するキャラクターの装いを真似てなりきるコスプレは、衣装の再現性もさることながら、作中でキャラクターたちが使うアイテムまでも再現できれば、ポージングの幅も拡がり、全体の完成度をぐっと高めることができます。
「今スグつくれる! コスプレ造形」は、コスプレで使う武器や小道具、甲冑などの大型装備にいたるまで、キャラクターへのなりきり度を上げるために必要な造形について、幅広いノウハウを伝えます。造形物の作り方だけでなく「まず材料として何を用意すればいいか」、「どんな道具を使えばいいのか」といった初歩的な情報や、破損などのトラブルに対処する方法までもカバー。
「コスプレ用の小道具を作ってみたいけれど、何から用意すればいいのかわからない」「造形に手を付けてみたまでは良いものの、どうも上手く作れない」といったお悩みを解決しうる一冊となっています。
本記事では、コスプレ造形の基礎として、造形物のクオリティ向上のためにきわめて重要な「材料の切り方」を紹介します。
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材料の切り方
まっすぐや、斜めに切るなど、いろいろな切り方を覚えて、パーツを切り出しましょう。
まっすぐ切る
カッターの刃の横に指をそえ、刃の角度と位置を固定して、引く。
ラインの内側を切る
型紙を転写した内側を切ることで、型紙の通りの大きさに切り出せる。
指をそえて、ライン通りに切れば、断面も垂直になる。
斜め角度で切る
斜めの角度で、カッターを持つ手の中指をそえて刃を固定して引く。
ガイド線を引いて、まっすぐ斜めに切る練習をする。
横から見て、下の角にむかって斜めになる角度を、指で支えてキープする。
塩ビパイプを切る
パイプカッターに塩ビパイプをはさみ、回しながら切る。
飾りパーツを作る
縁取りなどに使える飾りパーツは、コスプレボードのソフトを、細長く切ったものが便利。いろいろなパターンを試してみましょう。
飾り1
10mm の厚さのコスプレボードを幅10mmに切る。それを端からを斜めに切る。断面が三角形の細長い飾りパーツを作る(飾り1)。
飾り2、飾り3
3mmの7mm 幅(飾り2)と、2.5mmの10mm幅(飾り3)を作る。
長めに作っておくと便利。
<玄光社の本>