女の子の濡れ透け表現テクニック
第6回

非日常を演出する「シャツの下に着た水着」の濡れ感

創作の中で「キャラクターの装い」や「天候」が変わることは、しばしばキャラクターの感情や状況、キャラクター同士の関係性や環境などの変化を表現する手段の一つとして使われます。特に「雨に降られてずぶ濡れになる」などは、同じキャラクターでありながらも、髪型や服装が変化することで、いつもとは違った雰囲気を出すことができることからよく使われる表現です。

女の子の濡れ透け表現テクニック」では、水に濡れた肌や服の質感表現テクニックを中心として、5つのシーンにおける女性キャラクターの「濡れ感」描写を解説。顔や体の各パーツから服を着ているときの濡れ透け表現、水滴の質感や海辺など水のある景色の描き方まで、キャラクターの濡れ透け表現に必要な要素を網羅して説明しています。

現代では艶めくような色気のある男女を「水も滴る」と形容することもありますが、本書では特に女性キャラクターの濡れ透けに絞って表現する手法を紹介します。

本記事では第0章「濡れ透けの描き方 基礎編」より、シャツの下に着た水着の濡れ透け表現の例を紹介します。

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女の子の濡れ透け表現テクニック

水着+シャツ

実際に海にいったときによく目にする表現であり、イラストとしても重宝されている。最も海と関連付けられる衣服なので、重要な表現です。

1. 水着+無地Tシャツ

水に濡れるとTシャツの上から水着が透けるので、大人の色気が演出できる。Tシャツの柄や色で表現が変わるので、濡れ感、透け感はもちろんシチュエーションなどの演出も考えて表現。

濡れ透けON
張りつくTシャツのしわやたるみを意識して描く。

濡れ透けOFF

濡れ透け表現に使える小物:ビーチボール
海やビーチなどの背景表現の際に使われる小物。ワンポイントで使うこともあれば、ビーチバレーをしているイラストなどでも使える。ビニール製のため、光の反射が強く出る。

2. 水着+パーカー

海に来るものの日焼けを恐れてパーカーを上から羽織っているスタイルで、オシャレな感じを出すことができる。生地は厚いので、濡れても透けることはないが、非日常感や無防備感を演出できるのだ。

濡れ透けON
水を吸った服の張りつきや透け感がポイント。

濡れ透けOFF

濡れ透けシチュエーション別 濡れ透けストーリー

彼氏とのプールデート
夏休み、朝早起きして彼氏ときたプール。水着のため露出度が高く、恥ずかしさがある中、一緒に入る流れるプールやウォータースライダーに心躍り、時間はあっという間に過ぎていく。

友だち同士でいく海
仲良し4人組で行く海。気心知れた仲なので、何も気にせずおおはしゃぎ。海を泳いだり、ビーチバレーをしたりと誰もいない穴場の海を一日堪能した。


女の子の濡れ透け表現テクニック

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