濡れ透け表現テクニック
第5回

肌に張りつく「制服」の濡れ透け表現

創作の中で「キャラクターの装い」や「天候」が変わることは、しばしばキャラクターの感情や状況、キャラクター同士の関係性や環境などの変化を表現する手段の一つとして使われます。特に「雨に降られてずぶ濡れになる」などは、同じキャラクターでありながらも、髪型や服装が変化することで、いつもとは違った雰囲気を出すことができることからよく使われる表現です。

女の子の濡れ透け表現テクニック」では、水に濡れた肌や服の質感表現テクニックを中心として、5つのシーンにおける女性キャラクターの「濡れ感」描写を解説。顔や体の各パーツから服を着ているときの濡れ透け表現、水滴の質感や海辺など水のある景色の描き方まで、キャラクターの濡れ透け表現に必要な要素を網羅して説明しています。

現代では艶めくような色気のある男女を「水も滴る」と形容することもありますが、本書では特に女性キャラクターの濡れ透けに絞って表現する手法を紹介します。

本記事では第0章「濡れ透けの描き方 基礎編」より、「制服」の濡れ透け表現の例を紹介します。

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女の子の濡れ透け表現テクニック

制服

濡れ透け表現の中で定番の衣服。イラストのテーマとして描かれているものが多いため、濡れ透け表現を学ぶ上で制服は必須だ。

1. セーラー服

制服の中でも一番人気でよく使われる衣服であり、女の子の可愛さが際立つ。制服はポリエステルが含まれており、吸湿性が低く、濡れても乾きやすく、水に濡れると透けやすくなっている。

濡れ透けON
濡れ具合などで透けてる下着の色を調節する。

濡れ透けOFF

2. 色味のある制服

水色や黄色などのパステルカラーのシャツは、白のブラウスに比べ水で濡れても透け感はあまりないが、濡れ感が増すと肌への張りつき感が強くなる。

濡れ透けON
チェックスカート部分の色味を濃く表現する。

濡れ透けOFF

濡れ透けシチュエーション別 濡れ透けストーリー

友だちとの帰り道で突然の雨
放課後、いつも通りの通学路で仲の良い友だちとおしゃべりしながら帰っていると、突然のゲリラ豪雨が。予報では雨が降るとは言っておらず、傘を持っていなかったので、カバンを頭の上に持ちながら、帰り道を猛ダッシュ。

濡れ透け表現に使える小物:ローファー
制服を用いたイラスト表現で必ずといっていいほど登場する。合成皮革素材になっているため、水に強く、弾く性質がある。水滴の表現で濡れを表現することが必要である。


女の子の濡れ透け表現テクニック

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