アニメーターズ・スケッチ バトルキャラクター編
第4回

「ハンマー」を力強く振り下ろす連続動作

イラストや漫画で人間のキャラクターを表現する際には、人体がどのように動くのか、動かせるのか、その構造を理解することが重要です。不自然さのない、説得力のある動きの描写を練習するにあたっては、写真や映像を見たり、ポーズ集や3Dモデルソフトを活用するなど様々な方法が模索されています。

羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ 動きのある人物スケッチ集 バトルキャラクター編」は、「戦う人物」をメインテーマとしたポーズ集です。素手での格闘を中心に、剣や銃、弓、槍、ヌンチャク、盾などバリエーション豊かなキャラクターのポーズを約400点収録。著者は1984年からアニメーターとして活躍している羽山淳一さん。

本記事では、Chapter1「基本の連続動作」より、「ハンマー」を持ち上げ打ち下ろすまでの一連の動作について解説します。

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羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ バトルキャラクター編

「ハンマー」振り下ろす動作:基本の男性タイプ

大きなハンマーのような武器を振り下ろす動作。進行方向を向いた状態で振り下ろすパターン。中世のファンタジー作品のイメージ。

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打撃する方向に体を向けた状態でハンマーを振り下ろす動作です。

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重いので、重さを感じるように、腰を入れて膝を曲げた状態でハンマーを持つように描きましょう。

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2~4にかけて遠心力を利用して、回すように振り上げます。

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ここからハンマーの重さを利用して振り下ろします。

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羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ バトルキャラクター編

著者プロフィール

羽山 淳一

(はやま・じゅんいち)
アニメーター、キャラクターデザイナー。

1965年、長野県出身。
高校卒業後ムッシュ・オニオン・プロダクションに入社。
『Gu-Guガンモ』(1984年)で動画デビュー。
『は~いステップジュン』(1985年)で原画デビュー。
『北斗の拳』(1987年)で作画監督デビュー。
『BE-BOP HIGHSCHOOL』(1989年)でキャラクターデザイン、デビュー。
1990年フリーランスとして独立。

書籍(玄光社):
アニメキャラクターの作画&デザインテクニック
羽山淳一 ブラッシュワーク
羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ

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