精巧なジオラマやコマ撮りアニメーションなどの作品を発表し、SNSやメディアで高い評価を受けているMOZUさんの手がける作品群のひとつに「トリックアート」があります。
「だまし絵」とも呼ばれるアートの一分野ですが、MOZUさんのトリックアート作品は、学校で使うノートに不思議な立体感を持たせた方向性がユニークです。
「MOZU トリックラクガキアート集」では、MOZUさんの「トリックアート」(だまし絵)55点を収録した作品集。2018年初頭、目標金額の6倍に及ぶ支援を得たクラウドファンディングプロジェクト「NOUTO」に収録した作品をはじめ、本書のために描き下ろした作品も多数収録しています。
本記事では収録作品の一つ「双葉」を紹介します。
ト●ロ?
映画で見たシーンのように
普通の絵がひとりでに立ち上がり、
もしかしてこの後成長する?
MOZU Trick Rakugaki 21「双葉」
下からヒョコっと出てくるモチーフを探して、想像して、出てきたのがこの双葉。アイデアが生まれたときの喜びが大きかった作品です。実際に描くときは、トリックラクガキだけではなく周りの文字のラクガキも、「あー! こんな風にラクガキするよね!」と親近感を持って楽しんでもらえるように、大切に描いています。
カピパラの食事
野外にノートを設置すれば、より自然の中のイメージが加えられて面白い一枚に。カピパラが美味しそうな双葉を見つけて、ゆっくり近づく微笑ましい姿がイメージができる。