永沢まことの街歩きスケッチ入門
第5回

街路樹や信号、看板をスケッチする

『永沢まことの街歩きスケッチ入門』は、絵描き・イラストレーターの永沢まことさんが、日々の暮らしを営んでいる街のなかを歩きながら、感じたこと、気になったものや人や風景を気軽にスケッチする楽しさを紹介した一冊です。

第5回では、実際に街を歩きながら、街路樹や信号、看板などをスケッチしていきます。

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カフェを出て、描きやすそうな街路樹から

街路樹は数少ない自然物

にぎやかな街へ出ていく前の手ならしには、街路樹スケッチがおすすめです。

緑の葉いっぱいのケヤキ等もいいですが、秋の葉がほとんど散ってしまったイチョウもまた良し。自然のモノを描くと、スケッチパワーが湧いてくるような気がします。

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街路樹は歩道等に植えられていることが多い。根元のところを丁寧に描くと、街の雰囲気が出ます。

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葉の緑色を塗ってみます。これが街の中の貴重なグリーンということになります。

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渋谷の横丁にあった街路樹。1本ずつ鉄の防護枠で守られています。

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青山通りで見つけたサクラの街路樹。秋の葉が散り始めました。

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街の雰囲気を出すには、脇役たちが欠かせない

看板や標識は、スケッチの引き立て役

どこの街でも目に入ってくるのが、信号機や標識です。夕暮れ等にふと見上げると街灯の明かりがついています。どれも街歩きスケッチに欠かせない脇役たちです。

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歩行者用信号機
交差点でスケッチするとかならず入ってくるアイテムです。

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ミラー
これが街の中には意外にたくさんあります。

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街灯

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横丁ごとにデザインを変えている銀座の街灯です。写真を撮っている人をよく見かけます。

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標識と街灯
シンプルな色と形で目につきやすい道路標識を描くと、街らしい雰囲気になります。

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文字を絵にする楽しさに気づく、看板スケッチ

レタリングのお勉強

どの街も、特に繁華街は文字が多い。看板の文字、広告の文字、案内板の文字等、街は文字であふれています。日本語はもちろん、様々な外国語の文字があります。書体もいろいろです。街を描くことはレタリングのお勉強ということにもなりますね。

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白抜き文字
看板に多いのがめんどうな白抜き文字。細いペンで丁寧に描くか、鉛筆で下描きすることです。

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外国語の看板
英語等外国語の文字はスペルを間違えないようにしましょう。この頃は中国語やハングルも増えています。

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文字デザイン
商品名や企業名はロゴとしてデザインされたものが多い。これも慎重に描くようにしましょう。

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永沢まことの週末は街スケッチ-cover
永沢まことの街歩きスケッチ入門

 

 

著者プロフィール

永沢まこと

永沢まことプロフィール

Nagasawa Makoto

イラストレーター。絵描き。1936年東京生まれ。学習院大学政治経済学部卒。アニメーターとして活動の後、フリーランスとなる。
78年渡米。ニューヨークに8年間在住する中で、線描による独自のスケッチ・スタイルを確立。帰国後は世界各地を旅しつつ、創作と著作活動を行っている。朝日カルチャーセンター、池袋コミュニティ・カレッジ講師。

著書:『ノンフィクション・ニューヨーク』『東京人間図鑑』『イタリア・トスカーナの優雅な食卓』『永沢まことのとっておきスケッチ上達術』(以上草思社)、『絵を描きたいあなたへ』『旅でスケッチしませんか』(以上講談社)他、多数。

永沢まこと・オフィシャルブログ
http://makoart.exblog.jp/

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