永沢まことの街歩きスケッチ入門
第4回

街歩きスケッチはカフェから始まる

『永沢まことの街歩きスケッチ入門』は、絵描き・イラストレーターの永沢まことさんが、日々の暮らしを営んでいる街のなかを歩きながら、感じたこと、気になったものや人や風景を気軽にスケッチする楽しさを紹介した一冊です。

第4回では、いよいよ街に出ます。街歩きスケッチの拠点になるカフェでコーヒーを楽しみながら、目の前にあるものを描いてみましょう。

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「最初の一線」に気合いを込める

カフェは街歩きスケッチの拠点

街でスケッチをする場合、カフェは公園と並んで大切な拠点です。にぎやかな街中でのスケッチの合間に一休みすることもできますし、またゆっくりコーヒー等飲みながら、店内でのスケッチを楽しむこともできます。

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カップの輪郭は力を抜いて、なでるように描く

F4*サイズに
カフェでスケッチを始める時は、コーヒーカップから描くのがおすすめ。思い切り良く引くこの一線に気持ちを込めて。
*F4:33.4cm × 24.2cm

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カップの表面は心持ち力を抜いた線で、なでるように描くといい感じになります。

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今度はスプーン。陶器とは違った、ステンレスの冷たく硬質な感じを出しましょう。

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皿の楕円は、手先ではなく、腕を使って描くとうまくいきます。

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質感の全く違うサンドイッチを描く

続いてサンドイッチです。パンの固さとレタスの柔らかさを描き分けるように。

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テーブルのエッジを力強い線で描いたら、天板の木目を弱い線で描きます。

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向かい側のイスを描いたら、何となくカフェらしい感じになりました。

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お客さんの足が見えたので、ブーツから上に向かって描いていきました。

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線が描けたら、色塗りスタート

家に帰ってから色塗りを行います。

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色塗りの時は、かならず片手にドライヤーを
持ちましょう
 

 

まずコーヒーをセピアで塗ってから、パンをオレンジの薄塗りです。ドライヤーで乾かしては薄塗りを重ねます。

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ヴァンダイク・ブラウンにカドミウム・レッドを加えてテーブルを塗ります。これも薄く薄くの重ね塗りです。

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カフェスケッチ、完成!

コーヒーカップと2枚の皿の「白」を残すようにしました。カフェスケッチの出来上がりです。

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永沢まことの街歩きスケッチ入門

 

 

著者プロフィール

永沢まこと

永沢まことプロフィール

Nagasawa Makoto

イラストレーター。絵描き。1936年東京生まれ。学習院大学政治経済学部卒。アニメーターとして活動の後、フリーランスとなる。
78年渡米。ニューヨークに8年間在住する中で、線描による独自のスケッチ・スタイルを確立。帰国後は世界各地を旅しつつ、創作と著作活動を行っている。朝日カルチャーセンター、池袋コミュニティ・カレッジ講師。

著書:『ノンフィクション・ニューヨーク』『東京人間図鑑』『イタリア・トスカーナの優雅な食卓』『永沢まことのとっておきスケッチ上達術』(以上草思社)、『絵を描きたいあなたへ』『旅でスケッチしませんか』(以上講談社)他、多数。

永沢まこと・オフィシャルブログ
http://makoart.exblog.jp/


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