ファンタジー衣装の描き方
第6回

和服+軍服のアレンジ衣装にキャラクターのイメージカラーを入れ込む

ファンタジー衣装の描き方」では、ファンタジー世界観を持つ作品のキャラクターがまとう衣装のデザインを行う上での発想法と実例を掲載しています。

現代に実在する洋装と和装をベースに、ファンタジー風のアレンジを施す方向性。キャラクターの年齢や性別ごとに適切な服装を例示し、ディテール描写や髪型、小道具をデザインする際の留意点にも言及しており、作画資料としてだけでなく、発想をつなげて新たな装いを生み出す楽しさも学べる一冊です。

本記事ではChapter3「衣装を考える」より、「若い女性キャラクター」の背景設定と、衣装デザインの具体例を紹介します。

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ファンタジー衣装の描き方

共通のコンセプト

討伐部隊のキャラクターを描きます。隊の制服ということで、軍服を使ってベースとなる衣装をデザインします。キーアイテムとして「時計の針」を設定し、それをモチーフに装飾する軸を設けてデザインします。

若い女性

正面はセクシーな雰囲気を出すためへそ出しスタイル。

性別
体格 セクシー
年齢 18歳
合わせる要素 和服
性格 一見クールビューティーだが男勝りで血の気が多い。

着物をモチーフとして、パーカー仕様にしています。厚みがある生地に。

仕込み刀

桜のヘアピン

組み合わせる要素を表現

まずは軍服の袖を和袖に変更。丈は、袖で重く見えるので丈を引いておきます。タイトだと大人しすぎるのでプリーツスカートに変更。足元は振袖と合うもので選びます。

年齢的に一番デザインバリエーションの幅が広いので和風衣装を選択してみました。

配色を考える

色のバランスを取りたいのでジャケットに。プリーツだとイメージ的にかわいすぎるのでショートパンツに変更。

デザインを推敲する

バランスが中途半端なのでもう少し要素を引きます。へそ出しとのバランスを取って袖を肩出しにしてセクシーに。足元がすっきりしすぎて物足りないので、ブーツ丈を足します。レースアップブーツに変えてみたのですが面白味に欠けるので、間を取った下駄とブーツを組み合わせたデザインに。

動きを意識したデザインに

上に黒いジャケットがないと他の隊員衣装の中で浮いて見える。和風要素も少ないので、花魁からイメージした着物風コートを着せることにしました。背面にだらりと帯風の飾りがついたコートをデザイン。

男勝りから男性的なイメージカラーの青を選択しています。

 


<玄光社の本>

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