ファンタジー衣装の描き方
第5回

ベースの衣装にキャラクターのイメージを寄せてアレンジする

ファンタジー衣装の描き方」では、ファンタジー世界観を持つ作品のキャラクターがまとう衣装のデザインを行う上での発想法と実例を掲載しています。

現代に実在する洋装と和装をベースに、ファンタジー風のアレンジを施す方向性。キャラクターの年齢や性別ごとに適切な服装を例示し、ディテール描写や髪型、小道具をデザインする際の留意点にも言及しており、作画資料としてだけでなく、発想をつなげて新たな装いを生み出す楽しさも学べる一冊です。

本記事ではChapter3「衣装を考える」より、「少年キャラクター」の背景設定と、衣装デザインの具体例を紹介します。

共通のコンセプト

討伐部隊のキャラクターを描きます。隊の制服ということで、軍服を使ってベースとなる衣装をデザインします。キーアイテムとして「時計の針」を設定し、それをモチーフに装飾する軸を設けてデザインします。

少年

衣装と合うヘアスタイルで。基本的に少年は髪飾りをつけずに表現することが多い。髪の毛がやわらかい印象にすると、子どもっぽさが表現できます。

性別
体格 小柄
年齢 15歳
合わせる要素 パーカー
性格 クールだが、実は幼く拗ねやすい

バックスタイル。刀をつける時はベルトを短くする

袖口

ベルト。伸縮可能

リング

 

アイテムを考える

ジャケットは、ベースの軍服の襟をフードに変えたところから描き起こします。ズボンは少年らしさを表現できる短さに。ショートブーツは決定。

オーバーサイズ感を出したいので、ゆるめのパンツの裾をロールアップして半端な丈に。

シルエットを決める

バランスを考え、アウターをコートにし、膝あたりまで丈を伸ばし、全体のシルエットを決定します。

 

デザインを推敲する

いまいち、制服っぽくないので襟を足してみます。Vネックなので内側はシャツとネクタイに変更してみました。

肩から斜めがけしたベルトと襟がぶつかってしまい、着こなしとして気になります。かっちりした感じがある隊員のイメージから離れてしまいます。

イメージを大切にする

キャラクターのイメージとしてフードと襟は残したいのでインナーはロンTにして、悩んだ結果、アシンメトリーな襟つきフードデザインに。装飾を足して完成しました。

衣類の縁のデザインは、軍隊をイメージしたもので描き加えます。


ファンタジー衣装の描き方

この連載の他の記事を読む


関連記事