2018年6月8日~6月22日 市兵衛町画廊
スチルライフ撮影で水滴シズル表現は言わば常套手段だが、スタジオワークの中で水滴が映す世界そのものの意外性に興味を持ったKAZ ARAHAMAさんは、ガラス板とカメラを持ち、スタジオから外へ。水滴ガラス越しの様々な情景の撮影をはじめた。レンズの前に水滴を吹いたガラを掲げ、ファインダーを覗き視点を移動していくと、向こうとこちらの世界がある一点で混じり合う瞬間があるという。
今回の展示はその水滴のシリーズから、東京タワー、スカイツリーなどを題材としたもの。青空を、また夜空を背景にタワーを映す水滴は顕微鏡で覗いた細胞世界のようにも、宝石をちりばめた布のようにも見える。