「絵の中に飛びこみたい」。そんな夢を実現するのが、「e-DIVE」というプロジェクトだ。複数の絵をVR空間で組み合わせることによって“絵(e)の海”が生まれ、文字通り、私たちはその海に“飛びこむ(DIVE)”ことが出来る。
同プロジェクトは絵とVRによる新たな可能性を創出する試みとして、コミック配信サービス「まんが王国」を運営するビーグリーと紙製スマホVRゴーグル「Milbox」やVRコンテンツの企画制作を行うWHITEが業務提携してスタートした。その第1弾をプロデュースするのは、イラストレーター・中村佑介さん。自身の作品を初めてVR化した中村さんにお話を伺った。
「見た人の協力(読み取りや妄想)で成り立つ1枚絵のイラストとは違って、VRはすべての動作や角度を見せる必要があるので苦労しました。あと面白い動きは、映像酔いと表裏一体なんですね。でも、“イラストレーションに飛びこむ”というVRは今まで存在しハードも技術もこれからもっと進歩するだろうし、この作品をきっかけにイラストレーションとVRがどんどん親密になってヒット作が生まれるとうれしいですね」(中村佑介さん)
2次元の世界が、360°目の前に広がる……。そんな未知の世界を、あなたも今すぐ体験してみては。
「e-DIVE〈イーダイブ〉」
(株式会社ビーグリー+株式会社WHITE)
https://project-edive.com
※VR視聴セット、オリジナルグッズが公式HPより購入可能。
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『イラストレーション』No.218 2018年6月号より転載 |