BOOK AND SONSにて表萌々花写真展「沈黙の塔 Tower of Silence」開催|2025年11月13日(木)〜12月2日(火)

2025年11月13日(木)〜12月2日(火)BOOK AND SONS

©表萌々花

BOOK AND SONSにて、表萌々花氏による写真展「沈黙の塔 Tower of Silence」が開催される。会期は、2025年11月13日(木)〜12月2日(火)。

表萌々花氏は、訪れた土地の持つ空気感や風土、時に厳しい現実や死生観を感じさせる作品を発表している。本展では、日本各地に残る、煙突のある火葬場を撮り溜めたシリーズ25点が展示される。

近年、嫌忌施設の一つであった火葬場は、市町村の取り組みにより旧来の煙突が撤去され、明るく清潔な施設へと姿を変えてている。この消えゆく風景を記録するため、表萌々花氏は三年をかけて70カ所の火葬場・火葬場跡へと足を運んだ。
本作の制作を通し、表萌々花氏は、時代とともに火葬場と人々の距離が遠ざかり、「死を共有していた時代から、死を隠す時代へと変化していることの不自然さ」を感じていた。現代社会が目を背け、沈黙させた死の象徴である「塔」を記録することで、私たち自身の感じる不自然さを咀嚼し、現代における社会と死との距離を測り直す作品群を掲示する。

また2025年11月15日(土)に、表萌々花氏と山西もも氏によるトークイベントも開催される予定。定員20名、参加費1,650円(税込)。参加にはオンラインストアより事前申し込み要。

©表萌々花

火葬場から、煙突のある風景が徐々に無くなりつつある。 それを知ったとき、単なる設備の変化としてではなく、 死を“見たくないもの”として遠ざけようとする私自身を表しているようにも思えた。

本作は、日本各地に点在する火葬場、あるいはその廃墟をめぐり、 かつてそこで交差した無名のいのちと祈りの風景を記録したもの。

死は個人のものでありながら、同時に共同体のなかに確かに存在している。

「弔い」とは、誰のためのものなのか。

私はいま、自分が記録してきた写真を眺め、沈黙に耳を澄ませている。

表萌々花

©表萌々花
©表萌々花

<写真展概要>

タイトル:表萌々花「沈黙の塔 Tower of Silence」
会期:2025年11月13日(木)〜12月2日(火)
会場:東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番 BOOK AND SONS
TEL:03-6451-0845
e-mail:shop@bookandsons.com
※駐車スペースなしのため、車での来店はお断り
※入場制限やアポイントメント制の場合あり
※展示物の関係上、祝花はお断り

<関連イベント>

タイトル:表萌々花 × 山西ももトークイベント
日程:2025年11月15日(土)16:00~17:00(15:30開場)
開催場所:東京都目黒区鷹番2-13-3キャトル鷹番 BOOK AND SONS 2F
登壇者:表萌々花、山西もも
進行:J.K.Wang(guilloche inc.)
定員:20名 ※オンラインストアより要予約
料金:1,650円(税込)
参加申し込み及び詳細はこちら

<プロフィール>

表萌々花(おもて ももか)
1998年岐阜県生まれ。海外でのボランティア活動をきっかけに、写真を撮るようになる。帰国後アシスタントを経て独立。訪れた土地の持つ空気感や風土、時に厳しい現実や死生観を感じさせる作品を発表している。

 

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