近年ではイラスト投稿サイトやSNSが広く普及し、描いたイラストを気軽に投稿する環境が整っています。イラストで表現したいものを創り出すにはまず「道具」が必要です。ここでいう道具にはペンタブレットやPC、スマートフォンなどが挙げられますが、それらに並んで重要なのは「ペイントソフト」でしょう。
ペイントソフトの使い方を知ることは、そのペイントソフト上で何ができて、何ができないのかを把握することです。自分がしたい表現を実現できるのかどうか、できるとすればどのように操作すればいいのか。それらを知識として知っておくことは、イラストの腕前を上達させる中で意味のあることではないでしょうか。
「CLIP STUDIO PAINT PRO デジタルイラストガイド」では、レイヤーや描画ツールなどを始めとするペイントソフトの基本から、フィルター、アナログ線抽出など、覚えておくと便利な各種機能を解説。Windowsだけでなく、macOSやiPhoneなど複数のOS環境でも使える知識をまとめています。
本記事ではChapter4 「便利な機能をマスターする」より、画像の拡大などによって生じたジャギーを低減する「スマートスムージング」および形式を変換して保存した際に出るノイズを減らす「Jpegノイズ除去」について紹介します。
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スマートスムージング
画像の拡大などにより発生した荒れ(ジャギー)を減らし、きれいな画像に変換する機能です。たとえば、拡大などの操作を行ったあとに、実行すると効果的です。
スマートスムージング機能を実行したいレイヤーを選択し、[編集]メニュー→[スマートスムージング]を選択します。「スマートスムージング」ダイアログが表示されるので、スムージングの強度設定を行い、[OK]をクリックすると、選択したレイヤーにスマートスムージングが適用されます。
Jpeg ノイズ除去
JPEG 形式で保存したときに発生する画像のノイズを除去できる機能です。[フィルター]メニュー→[効果]→[Jpeg ノイズ除去]で実行できます