カメラを買い、日常的に写真を撮るようになると、思っていた以上に「光」の重要性に気づくのではないでしょうか。自然光を使い、自分なりに工夫して撮るのも楽しいものですが、ストロボを使って光をコントロールできれば、屋内、屋外問わず、様々なシーンでクオリティの高い写真が撮影できるようになります。
今井しのぶさんの著書「はじめてのクリップオンストロボ」では、外付けのストロボ、いわゆるクリップオンストロボの使い方をやさしく解説。ストロボの使いどころやその効果を豊富な作例でわかりやすく紹介しており、実践するシーンをイメージしやすい点が特徴です。そのほか、露出の基本からシンクロ撮影、オフカメラ撮影などの応用テクニックまでカバー。近いシーンを自分で用意し、実践を繰り返すことで、確実に上達できる一冊にまとまっています。
本記事では、Chapter1「クリップオンストロボをオートで使ってみよう」より、カメラとストロボのおすすめ設定についての記述を抜粋して紹介します。
初心者にオススメのカメラとストロボの設定は?
難しいことは考えず、まずは使ってみることが大切!
カメラとストロボの設定は、自動で設定される「オート」、自分で細かく設定する「マニュアル」の組み合わせで決まります。最初はとりあえず、全部オートで撮ってみましょう! Pモード+TTLオートに設定すればOK。確認しながら、ストロボの角度を変えたり、光の強さを微調整したりすれば、初心者でもきれいな写真が撮れます。慣れたらカメラの設定をAv(A)/Tv(S) モード、さらにMモードにも挑戦してみましょう。
組み合わせ1:カメラの露出もストロボの調光もオートで!
P/Av(A)/Tv(S)モード × TTLオート
組み合わせ2:カメラの露出は自分で合わせてストロボはTTLオートで!
Mモード × TTLオート
組み合わせ3:カメラの露出もストロボの調光も自分で決める
Mモード × マニュアル調光
Pモード×TTLオートで撮影する
1. カメラの電源を入れてPモードに設定する
モードダイヤル、もしくはメニュー画面からP(プログラムAE)モードに設定します。
2. ストロボの電源を入れ、充電を確認する
電源をONにすると充電が始まります。チャージランプが「フル」になったら、撮影できます。
3. ストロボの発光モードを「TTL」に設定する
ストロボのモード画面から「TTL(ETTL)」を選びます。シャッターボタンを全押しすると、ストロボが発光します。
ISO感度の設定もオートで大丈夫!
明るさや画質に関係するISO感度。P、Av(A)、Tv(S)モードの 時の設定は「オート」で大丈夫。写真全体の明るさを変えたい時は、カメラの露出補正で行います。