「アジアンファンタジーな女の子のキャラクターデザインブック」では、特にアジアンテイストなファンタジー世界観に登場する女性の服装デザインをメインテーマに据え、アジア各地の伝統的な民族衣装をベースに、女性キャラを個性的でかわいく見せるアレンジのアイデアを多数収録しています。
民族衣装の基本的なスタイルの紹介にはじまり、現代において一般的な服装やファンタジー衣装、特定のモチーフが持つ要素をかけあわせながら、キャラクターデザインに反映する手順を章ごとに分けて、段階的に紹介。ほぼすべての衣装をフルカラーで収録しており、配色のアイデア帳としても使える一冊です。
本記事では第2章「現代衣装×民族衣装」より、服装のアレンジに加える要素の割合に関する解説を抜粋して紹介します。
現代衣装と民族衣装を組み合わせる
現代の衣装との組み合わせは最も簡単なアレンジ。どちらの要素をどの程度残すのかを考えながら、デザインしましょう。
組み合わせる割合による比較
現代衣装100%
組み合わせる現代衣装のデザインを決めましょう。ここではブラウスにスカートというスタンダードな服装にしましたが、実際に題材とする服装は自分の好きなもので大丈夫。慣れればどんな服装でも組み合わせられます。
現代衣装70%/民族衣装30%
現代衣装をベースにして、民族衣装であるデールの要素を足したもの。シルエットはほぼ現代衣装のまま、特徴的なボタンや立襟を追加したり、素材を変えてシワをなくしたりして、民族衣装のデザインに寄せました。
現代衣装30%/民族衣装70%
民族衣装をベースにして、現代的にしたもの。シルエットはほぼデールですが、特徴的な要素を削ることで現代衣装に寄せました。たとえば袖と裾は普通の長さにし、スカートのラインもなくして現代的にしています。
民族衣装100%
モンゴルの民族衣装、デールです。防寒や防風の役割を持つ立襟や、乗馬の際のムチとしても活用される長い袖が特徴的。比べてわかる通り、民族衣装には現代衣装ではあまり盛り込まれない要素が詰まっていますね。