2019年2月9日~4月14日 世田谷美術館
戦後日本の写真界において第一線で活躍し、89歳の今も精力的に活動を続ける田沼武能。これまでに120ヵ国以上で子どもの写真を撮り続けるなど、幅広い分野で活躍してきた。本展では、自身の生まれ育った下町を中心に「戦後の東京」の写真を展示する。
浅草に生まれ、戦時中に幼少期を過ごした田沼は、大戦末期の東京大空襲に遭遇する。写真館であった生家を焼け出され、燃えさかる中を父と逃げまどった記憶が原点となり、「東京」に生きる人々を写し撮ろうという思いに至ったという。
戦後まもない東京の廃墟から出発し、さまざまな矛盾を抱えながらも再生をめざし変貌を遂げた東京。1948年から1964年の東京オリンピックに至るまでの諸相をとらえた作品群を、「子ども」「下町」「街の変貌」の3つの視点で180作品紹介する。
期間中、講演会や大村彦次郎(編集者・文芸評論家)との対談を開催予定。
<写真展情報>
田沼武能 東京わが残像 1948-1964
会場:世田谷美術館
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00192
住所:世田谷区砧公園1-2
TEL:03-3415-6011
会期:2019年2月9日(土)~4月14日(日)
開館時間:10時〜18時(入場は17時30分まで)
休廊日:月曜日(2月11日は開館、翌12日休館)
入場料(個人料金):一般1000円、65歳以上800円、中小生500円