フィルムカメラ・スタートブック
第9回

フィルムカメラ初心者へのアドバイス〜撮ったフィルムは寝かせず早めに現像へ出そう〜

私たちがスマートフォンで写真を撮るのはもはや日常です。でも、フィルムカメラで撮ったアナログ感のある写真も素敵ですよね。扱いが難しい印象のあるフィルムカメラですが、いくつかのことに気をつけておけば、実はそれほど難しくありません。

フィルムカメラ・スタートブック」は、現在写真機として主流にない、フィルムカメラの実用に焦点を合わせた書籍です。

フィルムカメラを扱う上での注意点から、取り上げた機種ごとの特徴や使い方、いま手に入るフィルムなど、本格的にフィルムカメラを使っていく上で必要な情報を網羅しており、「実際にフィルムカメラを使っている人が、どんなところに魅力を感じているのかを知りたい」「フィルムカメラの使い方を勉強したい」といったニーズに応える内容となっています。

本記事では、撮影を終えたフィルムを現像し、プリントやデータにする際のステップについて簡単に説明します。ここで説明している中で最も重要なことは「撮影後、できるだけ早めに現像へ出すこと」です。

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フィルムカメラ・スタートブック

撮影が終わったフィルム、どうしたらいい?「現像から“写真”になるまで」

デジタルカメラと違って、フィルムで撮った写真を見るには、現像、プリント、データ化などのステップが必要になります。また、フィルムはデジタルデータと違い“生モノ”であるため、早めに現像に出さないと色の鮮やかさや繊細な描写が損なわれてしまうこともあります。撮り終えたフィルムはできるだけ早く現像に出すことをオススメします。ここでは、撮り終えたフィルムをどのようにすれば“写真”として見ることができるのかを手順を追って説明していきます。

STEP1:まずはフィルムを「現像」に出そう

撮影したフィルムを写真として見るために、まず最初に行うことは現像に出すこと。フィルムという物理的なモノがあるため、自身で持参するか郵送で送るかのいずれかの方法でお店にフィルムを出す必要があります。もちろん、現像料金がかかりますが、現像のみであれば、500円前後と現実的な価格ですのでご安心ください。

オーダー
まずは現像済みのフィルムを持ってお店に行く、または郵送するのですが、お店ごとに現像を出す際のオーダーシートがあります。自身の名前や連絡先、そしてフィルムの種類や本数などを記入してフィルムと一緒に提出します。

現像
お店に出した後のことは、基本的に私たちの目に触れる部分ではありませんが、フィルム現像を行う機械で順次現像されていきます。特殊なフィルムの場合には、同じ現像機で現像できないこともありますので、詳しくはお店で確認してください。

Point:現像されたフィルムは捨てないで !
現像が終わったフィルムは専用のシートに入れられ、返却されます。このフィルムは捨てずに、フィルム専用のバインダーなどに入れ、高温多湿な場所を避けて保管しましょう。現像済みフィルムがあれば何枚でもプリントできますし自身でデータ化もできます。

STEP2-A:プリントしてみましょう

基本的には、フィルムを現像に出す際に同時にプリントをするかどうかを訊ねられます。プリントとして写真が「モノ」になることで自身の写真への愛着も増しますし、プリントは自分好みに調整することもできますから、ぜひプリントすることをオススメします。

額装したり、贈り物にも◎
好きなフレームに入れて部屋に飾ったり、友人や家族との思い出の写真を贈り物にしたり、プリントすると写真の楽しみ方がより広がっていきます。また自分の写真をプリントで見ることで、次はこんな風に撮りたいという思いも湧いてくるかもしれません。

STEP2-B:データ化もできます

こちらも現像に出す際にデータ化を同時に依頼することができます。データの受け渡しは店舗により違いますが、データをダウンロードする、CD-RやUSBメモリなどのメディアに記録して、現像済みのネガと同時に受け渡しなどの方法があります。

オンラインでフォトブックを作ることもできます
データ化すると、SNSでシェアしたり、オンラインで注文できるフォトブックの作成などがカンタンになります。旅の思い出や自分の作品などをまとめて一冊にすると、写真としての表現の幅が広がります。また写真を「見る目」も養われていきます。


フィルムカメラ・スタートブック

著者プロフィール

大村 祐里子


(おおむら・ゆりこ)

1983年東京都生まれ
ハーベストタイム所属。雑誌、書籍、俳優、タレント、アーティスト写真の撮影など、さまざまなジャンルで活動中。雑誌連載:『フォトテクニックデジタル』にて「身近なものの撮り方辞典」を連載中。

ウェブサイト:YURIKO OMURA
ブログ:シャッターガール
Twitter:@Holy_Garden

初著書「フィルムカメラ・スタートブック」発売中
本の制作過程を編集日誌で公開しています

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