ぼろフォト解決シリーズ Nikon D850 脱・初心者マニュアル
第6回

Nikon D850を使いこなす!測光モードの使いどころを把握する

Amazon Kindleを中心にレンズやカメラの情報を発信する「ぼろフォト解決シリーズ」は、『ボロい写真を解決する』ための様々なテクニックを紹介する電子書籍です。「絞り優先に挑戦し本格的な撮影をはじめる! Nikon D850」では、ニコン D850の機能を使いこなしながら、絞り優先モードでうまい写真を撮るためのテクニックを解説しています。

本記事では、「脱・初心者のためのカメラの基本操作」から、測光モードの設定方法と各モードの動作について解説します。

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「絞り優先に挑戦し本格的な撮影をはじめる! Nikon D850」

4つの測光モードを活用しよう

D850 で露出(明るさ)を決めるときに、画面のどの部分で光を測るかを決めるのが測光モード。この変更方法と4つのモードの違いを理解しよう。

測光モードの設定手順

STEP.1 infoボタンを押す
測光モードの変更を行うには「インフォ画面」を見ながら行うと便利で確実だ。そこで、まずボディ背面にある「info ボタン」を押す。

STEP.2 測光モードボタンを押す
背面モニター、あるいはファインダー内かカメラ上面の表示パネルを見ながら、ボディ上面の「測光モードボタン」を押す。

STEP.3 背面メインコマンドダイヤルを回す
ボディ背面にある「メインコマンドダイヤル」を回して、使いたい測光モードを選ぶ。

使いやすいものを使い続けること
D850は4つの測光モードを搭載している。初期設定の「マルチパターン測光」は、画面の広範囲の明るさとその分布、被写体の色、距離、構図から自動的に最適な露出を測光する。それ以外は慣れている人に向く。

「中央部重点測光測光」や「スポット測光」は画面中央部を測光し、明暗差が大きく、被写体の特定部分だけに露出を合わせたい条件に向いている。やや特殊なのが「ハイライト重点測光」だろう。舞台撮影などに向いている。

はじめのうちはまずマルチパターン測光を使い続けてカメラの露出傾向をつかみ、自分の好みに応じて露出補正を併用するのが基本だ。

測光モードの変更例

マルチパターン測光:ほとんどの状況に対応できる
初期設定でもある「マルチパターン測光」は、画面内の広い領域を測光して、被写体の輝度(明るさ)、分布、色、距離や構図などのさまざまな情報から自動的に露出値を決めるもの。ほぼすべての状況に向いている。筆者も常用している。

中央部重点測光:画面中心の露出をおもに測る
画面中央の露出を中心にして露出値を決める測光モードで、画面中心部に主要被写体がある場合に向く。露出倍数のかかるフィルターを使用する際には中央部重点測光の使用が推奨されている。測光範囲は「カスタムメニューb6:中央部重点測光範囲」で変更可能だ。

スポット測光:ファインダー中央部を測光する
選択しているフォーカスポイント(測距点)に重なるφ 4mm相当(全画面の約1.5パーセント)の部分だけを測光する。逆光時や被写体の明暗差が大きい場合、狭い範囲での露出を基準にして撮影する場合に。「自分の露出」が決まっている人に向くといっていい。

ハイライト重点測光:ハイライト部分を測光する
画面のハイライト部分を重点的に測光する。スポットライトがあたっている舞台撮影などで、ハイライト部分の白とびを軽減したい場合に向いている。

顔認識:顔認識も可能
人物撮影を多く行うユーザーなら、マルチパターン測光時に顔認識を行って露出値に加味する「カスタムメニューb5:マルチパターン測光顔認識する」を有効にしておくといいだろう。初期設定では「する」になっている。


「絞り優先に挑戦し本格的な撮影をはじめる! Nikon D850」

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