中井菜央写真展「雪の刻(とき)」

2023年4月20日(木)~6月18日(日)砂丘館

写真家 中井菜央氏の写真展「雪の刻(とき)」が、新潟県 砂丘館にて開催される。
同展の本格的な開催は、新潟県内では初となり、写真集『 雪の刻 (とき )/ THE TIME RULED BY SNOW 』より約30点が展示される。会期は、2023年4月20日(木)~6月18日(日)まで。
また会期中には、砂丘館館長の大倉宏氏や、佐藤正子氏(コンタクト)とのギャラリートークも行われる。

写真集 『 雪の刻 (とき )/ THE TIME RULED BY SNOW 』について

中井菜央氏は、2022年に赤々舎より写真集 『 雪の刻 (とき )/ THE TIME RULED BY SNOW 』 を刊行。この写真集は、2015年から2021年の7年間にわたって、新潟県津南町とその周辺地域で撮影された写真で構成されている。
津南町は、「豪雪地帯」として知られているが、「冬の一時期、雪に閉ざされる」地域というイメージを一旦解体するかのように、さまざまな季節に撮影された。
その写真は、線的な時間軸に沿わずに配列され、自然とそこに生き死ぬ生物、暮らし、風景、光景などの遠景、細部、部分などが思いがけない組み合わせで並べられ、この地域の時間と、空間に浸潤し、そこを貫く見えない何かを指し示す一冊となった。

「日本写真協会賞 新人賞受賞」

「貫く見えない何か」を作者は書名で表現(「 THE TIME RULED BY SNOW 」は「雪に律された時間」という意味) 。これまでにない雪国のイメージを掬いだした同書と「横浜市民ギャラリーあざみ野」を皮切りに開催された同名の写真展は2022年「さがみはら写真新人奨励賞」、そして2023年「日本写真協会新人賞」を受賞した。

<写真展情報>

中井菜央写真展「雪の刻(とき)」
会期:2023年4月20日(木)~6月18日(日)
開館時間:9:00〜21:00
休館日:月曜日、5月2日(火)、9日(火)
会場:砂丘館(旧日本銀行新潟支店長役宅)
住所:新潟市中央区西大畑町5218−1
Tel:025−222−2676
観覧料:無料
主催:砂丘館
協賛:
雪国あられ株式会社、
NSG グループ、株式会社新潟ビルサービス、
株式会社丸屋本店、株式会社藤田金属、
新潟・市民映画館シネウインド、
郷土の文化に親しむ会、書斎ギャラリー三方舎、片桐奈保美

<ギャラリートーク1>
日時:2023年4月23日(日)13:30~15:00
中井菜央×大倉宏(砂丘館館長)

<ギャラリートーク2>
日時:2023年5月13日(土)18:00~19:30
中井菜央×佐藤正子(写真展企画制作会社コンタクト)

定員:25名(トーク1、トーク2いずれも)
参加料:500円(トーク1、トーク2いずれも)
申し込み方法:砂丘館へFAXまたはE-mail
Tel/Fax:025-222-2676
E-mail:yoyaku@bz04.plala.or.jp

<作家プロフィール>

中井菜央(なかい なお)
1978年、滋賀県に生まれる。2006年、日本写真芸術専門学校を卒業、作家活動を開始。個展の開催、グループ展の参加多数。2018年、写真集「繍」を上梓。2015〜2021年にかけて新潟県津南町を中心に奥信越エリアにて雪をモチーフにした複数シリーズを制作。2022年、同シリーズの一つ「雪の刻」を赤々舎より出版。同名写真展を「横浜市民ギャラリーあざみ野」にて開催したのを皮切りに各地に展開。写真集と展覧会は「さがみはら写真新人奨励賞」(2022年)と「日本写真協会新人賞」(2023年)を受賞。現在東京都在住。
http://www.nakainao.jp

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