ソニーイメージングギャラリー 鹿野貴司作品展「#shibuyacrossing」

2020年9月18日(金)〜10月1日(木)ソニーイメージングギャラリー 

ソニーイメージングギャラリーにて、鹿野貴司作品展「#shibuyacrossing」が開催される。会期は2020年9月18日(金)〜10月1日(木)までで、入場無料。

本展は、鹿野氏が4年ほど前から渋谷のスクランブル交差点(だけ)で撮影したスナップやポートレートの中から43点が展示される。日本を代表する観光名所として、また何かにつけて人が集う場所として人種の博物館のような状態だったのが、コロナ禍で一変。コロナ以前・コロナ後を意識させる展示となっている。

<写真展情報>

鹿野貴司作品展「#shibuyacrossing」

会期;2020年9月18日(金)〜10月1日(木)
場所:ソニーイメージングギャラリー
時間:11:00〜18:00 無休
入場:無料
※時短営業中のため当面の間18:00閉館(最終日含む)

東京五輪が決まってから、2020年に向けて東京の象徴的なものを撮りたいと考えた。
いろいろな場所や場面を撮り続けてみた中で、
唯一残った被写体が渋谷スクランブル交差点だった。
歩行者信号が一斉に青くなる1分間、
たくさんの人生がすれ違い、それぞれの社会や世界へ散っていく。

サッカーW杯(ワールドカップ)が行われたとき、平成が令和に変わったとき、
ハロウィンを迎えたとき、明日の天気を伝えるとき、
そして緊急事態宣言で街角から人影が消えたとき。
マスコミはこの交差点からその様子を伝えてきた。
それが若者の乱痴気騒ぎを煽っているという意見もある。
でも世界にひとつくらい、そんな交差点があってもいいじゃないか。

SNS※1で「#shibuyacrossing」のハッシュタグ※2を検索すると
世界のさまざまな人たちの笑顔に溢れている。
しかし新型コロナウイルスの蔓延とともに、世界一有名な交差点から外国人の姿が消えた。
今はマスクで表情を窺えない人たちが黙々と行き交う。
ここに笑顔が帰ってきたとき、僕はコロナ禍の終わりを実感できるのだと思う。
(鹿野貴司)

※1:ソーシャルネットワーキングサービスの略称で、TwitterやInstagram、Facebookなど登録者同士が交流できるWebサイトサービスのこと。
※2:ハッシュタグ記号(#)をつけることで、SNSの投稿をキーワードやトピックで分類し、検索しやすくする機能。

<関連リンク>

Camera Fan 連載「さよなら東京」

さようなら東京【其の七】さようなら平成「鐘ヶ淵〜京島あたり」:鹿野貴司

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