ハービー・山口が立ち上げたオンライン写真展
不要不急の外出自粛の状況下で、アートプラットフォームの ArtSticker(アートスティッカー)」は、写真家のハービー・山口と自宅でもアートを楽しめるオンライン写真展「STAY HOME 展~写真家が自室で見ているものたち~」を開催。これは国内外で活躍する写真家の作品を対象に、写真家が自室で撮影した作品をオンライン上で発表する公募形式の写真展だ。
「外出自粛が叫ばれる中、自室でこそ撮れる写真があるのではないか。それを発表することで現実と向き合い、刺激し合い、未来に向かっての生きるエネ
ルギーを蓄積したいと願っています。
この展覧会はアートや写真が身近な人に限らず、幅広い人々にも見て頂きたいです。自室にこもるということが、実は多くの作品を産む土壌になり得たという事実をシェアし、結果として人類の驕りや社会の仕組み、命の大切さを再考できればと思っています」(ハービー・山口)。
この試みを発表してから、国内外から趣旨に共感した写真家やアーティストの作品が増え続けている。「閲覧した方に“アーティストってすごい、逆境を創作意欲につなげちゃうんだから、見習わないと”というコメントをいただき、正にこれが言いたかったことなんだと思いました」。
4月22日時点で全148 作品38組が参加。撮影の仕事が難しくなり、写真展が開催できない状況下でも、作品を表現する場所が生まれたことは、とても意義があるし、家にいる写真家が今できることは何かを考える、いいきっかけになるだろう。
なお現在は会期が終了しているが、展示作品はアーカイブとして引き続き閲覧可能だ。