2019年11月2日~11月17日 ホテルオークラ東京別館 ダイワハウススペシャル 音楽のある展覧会
コンサート直前に見せた楽団員たちの素顔
日本とオーストラリアの友好150周年を記念して、11月2日~11月17日の期間、ホテルオークラ東京 別館 アスコットホールで開かれる「ダイワハウススペシャル 音楽のある展覧会」(主催:サントリーホール/サントリー芸術財団 特別協賛:大和ハウス工業)。
本展では音楽に関する歴史的な資料、コレクションを公開する「ウィーン楽友協会アフヒーフ展~19世紀末ウィーンとニッポン」と併せ、写真家 市川勝弘によるウィーン・フィルメンバーたちのポートレイト写真が展示される。
市川勝弘がダイワハウスのカレンダーのために、定期的に来日公演を行なっているウィーン・フィルを撮り始めたのは2009年のこと。カレンダーではサントリーホールでの練習風景やコンサートを撮影するが、2013年、3度目の撮影の時からはメンバーのポートレイトも撮るようになった。
「自分の写真には、まず、撮られる人に喜んでもらいたいというのが基本にあって、プリンターを持ち込み、コンサート直前のメンバーを撮影して、その写真を渡すことを始めました」。
撮影場所は楽屋からステージに向かう廊下。そこにストロボとバックペーパーをセットして会場に向かうメンバーを撮影。彼らがコンサートを終え、戻ってきた時に、プリントした写真を渡たす。撮影時間は1組3分ほど。そうして撮影し続けた写真は250カット以上になった。写真展では、そこから80点ほどが展示される。
クラッシックのコンサート直前。堅苦しいものを想像してしまうが、写真はご覧の通り。このリラックスした姿は、メンバーたちのキャラクターなのか、写真家のアプローチによるものなのか。音楽で観客を楽しませようとする音楽家と、写真で人に喜びを与えたいという写真家との瞬間のコラボレーションが写っている。
ウィーン楽友協会の歴史的なコレクションと併せて、普段はなかなか見られないウィーン・フィルの素顔が見られる、貴重な展覧会となりそうだ。
<開催概要>
市川勝弘写真展「素顔のウィーン・フィル」 my dear friends
期間:2019年11月2日(土)~11月17日(日)
会場:ホテルオークラ東京 別館地下2階 アスコットホール
東京都港区六本木1-10-16
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/feature/wphweek2019/exhibision/
開館時間:10時~18時(11月16日は17時30分閉館、最終入場は閉館30分前)
休館日:11月12日
入館料:800円