竹内スグル写真展「日常ニ非ズ」

2018年4月26日~5月15日 恵比寿arflex

3.11をきっかけに7年間撮り続けた東京の日常の風景

映像ディレクターでフォトグラファーの竹内スグル氏が写真展「日常ニ非ズ」を開催する。同氏は東日本大震災をきっかけに東京の放射線量を測って、その写真と数値をFacebookで発表し続けていた。この写真展は7年間で撮り続けた約5万枚の写真からセレクトしている。

「写真を撮っていると放射線量のことは詳しくなるんだけど、35年以上も住んでいる東京を見ていなかった自分に気づいたんですね。つねに出発点と目的地をつなぐような生活をしていて、海外の人が写真撮るような場所が東京だと漠然と信じていました。でも実際は東京のいろんなところで生活してる人々の日常の風景こそが東京なんだと気づきました。この東京の写真は東京に住んでいる人の日常であり、どこか特別な場所ではありません。でも3.11に始まるあの場所から277キロ離れた東京は、もう今までの東京とは違うんだと思います」。

竹内氏自身の写真に対する姿勢にも変化があり、撮るという行為そのものについて考えるようになったそうだ。

<写真展情報>
竹内スグル写真展「日常ニ非ズ」
会場:arflex東京
http://www.arflex.co.jp/
東京都渋谷区広尾1-1-40
03-3486-8899
会期:2018年4月26日(木)〜5月15日(火)
定休日:水曜日
営業時間:11時~19時


コマーシャル・フォト 2018年5月号

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