受賞作品は世界各地にて巡回展を開催
全世界の写真家を対象とした東京国際写真コンペティションの受賞作品が決定。同コンペはUnited Photo Industries(米国・NY)の協力のもとTOKYO INSTITUTE OF PHOTOGRAPHYが開催している。5回目となる今回のテーマは「境界線」。9名の国際的に活躍する写真プロフェッショナルたちが審査を行ない、8名の受賞者を選び、さらにその中から、ダニエル・カストロ・ガルシア(スペイン)の作品「Foreigner」が、グランプリに輝いた。
審査員の一人である後藤由美氏(インデペンデントキュレーター)はグランプリ作品について「彼の作品には大きな枠組みでとらえられる『移民・難民』ではなく、アイコニックなポートレイトから、命の危険を冒して国を捨てる覚悟をしてきた人たちの『個性』、そこから壮大なスケールの人間の尊厳が感じ取れるのである」と語っている。
他の受賞者はCalos Alba(スペイン)、Kenia Kuleshova(ロシア)、Gowun Lee( 韓国)、Justyna Mielnikiewecz(ポーランド)、Daesung Lee(韓国)、岩波友紀(日本)、Erin Holland(ニュージーランド)。受賞作品は東京、NY、シドニー、台北などで巡回展示される予定。