親子で学ぶScratch学習ドリル どすこい!おすもうプログラミング
第3回

動きだしたプログラムはどうとめる?

2020年より小学校におけるプログラミング教育の必修化が始まります。4月11日発売の書籍「親子で学ぶScratch学習ドリル どすこい!おすもうプログラミング」は、子ども向けのプログラミングツール「Scratch」を使って、プログラミングを段階的に学ぶ趣旨の書籍です。

プログラミングというと子どもには難しいというイメージがありますが、Scratchは視覚的にプログラミングを学べる「ビジュアルプログラミング言語」の一つで、ブロックをつなげてプログラムを組み上げることができ、直感的で楽しくプログラミングを学べる無料のWebアプリとして、世界中で人気があります。

本記事では「レベル1 入門 Scratchの基本とそうさ方法をまなぼう」より、繰り返し動作するよう記述したプログラムの停止方法を紹介します。

<問題>
動きだしたプログラムはどうとめる?

さてすもうくん、こんどは図のようにブロックを並べてみよう。「フラッグがクリックされたとき」は「イベント」に、「10歩動かす」と「もし端に着いたら、跳ね返る」は「動き」、「ずっと実行」は「制御」のところにあるぞ。「ずっと実行」がちょっとむずかしいかな。

「ずっと実行」のあいだに「10歩動かす」と「もし端に着いたら、跳ね返る」をはさみこむようにすればいいんだね。できたよ!

よし、「フラッグ」をクリックして実行してみよう! 動いたぞ! ただしこれ、ずっと動きっぱなしだなあ。どうやってとめればいいんだろう?

ヒント:信号機をかんがえてみよう。緑はすすめ、赤はとまれ、だよね。それはScratchでも同じだぞ!

 

 

<答え>
実行しているスクリプトをとめるには赤いストップボタンをクリックしよう。

信号と同じならこの赤いボタンをクリックすればいいのかな。うん、とまったよ!

 

 

そう、正解だ!「フラッグ」はスクリプトのスタート、「ストップボタン」はスクリプトを停止するためのボタンなんだ。それと、実行中のスクリプトは黄色く光っているんだけれど、この光っているブロックをダブルクリックしてもスクリプトの実行をとめることができるよ。

 

 

豆知識

画面のはじではねかえったときに、ネコがさかだちしてしまうけれど、「スプライト」にあるネコの左上にある「i」ボタンをクリックして、「両矢印」のボタンをクリックすると向きがなおるよ。


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著者プロフィール

著・入江 誠二 イラスト・くにともゆかり

入江誠二(いりえ・せいじ)

長崎県長崎市生まれ。10歳の時にパソコンと出会い、ゲームや音楽、CGなどさまざまなコンピュータの可能性に魅せられる。東京大学工学部卒業後はシステム開発会社に入社、エンジニアやプロジェクトマネージャ、社内教育、企画の業務などを経て、現在はIoT関連のベンチャー企業に勤務。そのかたわら週末はプログラミング教室NBiTでScratch / Unity / Minecraft / VRなどを子供たちと一緒に楽しんでいる。

プログラミング教室 NBiT:https://nbit.jp/

 

くにともゆかり

1993年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。広告制作会社を経てフリーに。イラストだけでなく、キャラクターデザインも行っており、おもわずほっこりしてしまうようなイラストレーションを目指している。

 

書籍(玄光社):
親子で学ぶScratch学習ドリル どすこい!おすもうプログラミング

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