イラストや漫画で人間のキャラクターを表現する際には、人体がどのように動くのか、動かせるのか、その構造を理解することが重要です。不自然さのない、説得力のある動きの描写を練習するにあたっては、写真や映像を見たり、ポーズ集や3Dモデルソフトを活用するなど様々な方法が模索されています。
「羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ 動きのある人物スケッチ集 ヒロインキャラクター編」は、特にファンタジーやSFの世界観で活躍する女性キャラクターをメインテーマに据えたポーズ集。ジャンプや着地、素手や武器での戦闘アクションをはじめ、セクシーポーズや日常生活で見せる様々な瞬間のポーズまで、多様なシーンを想定したポーズを約400点収録。著者は1984年からアニメーターとして活躍している羽山淳一さん。
本記事では、Chapter3「セクシーポーズ集」より、ヒロインがこちらを振り向くポーズを解説します。
振り向きのポーズ
『見返り美人図』という、有名な絵画があるように、女性の振り向くポーズもセクシーな雰囲気を醸し出します。そんな振り向きポーズを多めに描いてみました。
女性が振り向くポーズは乳房も見せたいし、お尻も見せたい、さらには顔も見せたいというときに便利なポーズ。そして、色気も出るので非常に使いやすいポーズではないでしょうか。
2種類の振り向くポーズ。流し目的な目線がポイント。下は首のひねり具合もポイントですが、背骨と首がつながっていることを考えて、不自然な曲がり方をしないように注意。上は肩越しの表情を活かすため、肩のラインが重要になってきます。
振り向きのポーズはほとんど想像で描いています。胸を強調したり、目線で色気を出したり、いろいろ妄想しながら描いています。妄想しすぎて詰め込みすぎると失敗するので、注意してください。
小道具としての髪の毛で、動きを表現しています。動きを感じさせない絵はあまり面白くないので、こういった方法で動きをつけたくなります。