「眠れる森の美女」をモチーフに和装アレンジしたイラスト

人物が和服を着用した姿のことを一般に「和装」と呼びます。和服は着物（長着）と帯、袴や足袋などの要素を持った日本の伝統的な衣装ですが、映像作品や創作においては、キャラクターの衣装やファッションとして、和装をベースにアレンジしたコーディネートもよく見られます。

イラストレーター神威なつきさんの著書「レトロモダンな和装の女の子キャラクターデザインブック」では、和服の要素に「ファンタジー」や「花」などのテーマをかけあわせ、キャラクターの衣装として成立させるアイデアを多数収録。組み合わせたモチーフと合わせて、衣装を着たキャラクターの作例を掲載しています。衣装デザインのアイデア帳として、イラスト集としても楽しめる一冊です。

本記事では第2章「童話」より、「眠れる森の美女」をモチーフとした和装アレンジの例を紹介します。

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眠れる森の美女

薔薇のイメージがあるので花言葉と組み合わせたデザインに。赤、青、黒の薔薇を用いて、色にキャラクターの性格を反映させます。

薔薇×眠り姫

デザイン意図
赤薔薇の花言葉「無垢で愛らしい」「愛情」からイメージして愛されるかわいらしい印象のお姫様に。フリルやレース、薔薇をたくさん使い、上半身は着物、下半身はドレスにして和洋半々くらいのバランスにしています。ドレスを広げて足を見せることで、和テイストの足元を強調。薔薇の金刺繍も和を彷彿させています。

刺や薔薇を使った髪飾り。
上半身は着物、下半身はドレス仕様で、それぞれ肌の露出でバランスをとっている。
薔薇を引き立てるため、柄はシンプルに。金の刺繍で華やかな印象に。

ゴスロリ×眠り姫

デザイン意図
青薔薇「神秘的」、黒薔薇「永遠の愛」「憎しみ」からイメージして暗い印象のお姫様に。赤薔薇が陽のイメージに対して、青薔薇は陰のイメージになるように色のコントラストを重視しています。ゴスロリのボリューム感、シルエットを保ちながら、着物や和のアイテムを混ぜることで、ゴリゴリ感を中和させています。