イラストレーションにおいて「男性らしさ」を表現するにあたっては、男性ならではの身体的特徴を理解することが重要です。筋肉の付き方や骨格、女性と比べたときの体型の違いなど、様々な点で留意すべきポイントがあります。
「動きのあるポーズの描き方 男性キャラクター編」では、「女性キャラクター編」で扱った「コントラポスト」の考え方と合わせて、男性のポージングを中心とした作画方法を伝えています。
本記事ではPart.2-4「座りポーズ基本編」より、2人の人物を並べて描く際のコツを紹介します。
座る2人の体を描く
2体を絡めた場合、キャラクターどうしの距離感や地面の位置に配慮します。
並んで座る
同じものに並んで座っていることを分からせるため、2体のお尻の位置やパース感を揃えることが大事になります。また、2体の大きさに不自然なギャップが出ないようにも気をつけます。
One point Advice:体格差は比率を守りちぐはぐにならないように
ワンシーンに2体以上のキャラクターを登場させる場合、体の大きさが違うとイラスト全体の調和が崩れます。体格差を出すなら、その場面に出てくるものとの比率を保ちましょう。
座る+立つ
“座りポーズ”と“立ちポーズ”の組み合わせは、画面におけるバランスが崩れやすい構図です。2体のキャラを別々に考えて描き進めると、まとまりがなくなるので注意しましょう。
One point Advice:ものと人体の比率を合わせて描く
ものと人体の比率がおかしいと、イラスト全体のバランスが乱れてしまいます。巨大モンスターなど特殊な設定を除き、インテリアや家具に対する人体の大きさは現実的に描写しましょう。