動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編
第6回

コントラポストを使った女の子と描き方のヒケツ「しゃがみ」ポーズは脚にかかるパースに注意

立体造形や絵画において人体を美しく見せる手法の一つに、「コントラポスト」と呼ばれるポージングの技術があります。片足に重心をかけることで両肩と腰の傾きを相反させ、左右非対称の姿勢をつくるコントラポストは、ポーズに動的な要素を加え、様々に応用できる技術です。

動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編」では、コントラポストの考え方を基礎として、女性のポージングに特化した作画方法を指南しています。特にポージングに関する項目としては立ちポーズ、座りポーズ、寝ポーズなど、イラストレーションだけでなく、模型や3Dモデルの制作、写真のモデルとしてポーズしたり、ポージングを指示する際にも役立つ知識が得られる一冊です。

本記事ではPart.2-1「座りポーズ基本編」より、しゃがんだ人物のポーズのコツをお伝えします。

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動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編

しゃがむ体を描く

しゃがむ動作は体全体を丸めて描くため、パース(遠近法)のとり方が大切になります。

正面から見たしゃがむポーズ
頭、肩、膝の位置が重要です。肩を丸めて二の腕をすぼめ、肘と膝もグッと近づけて、背中が丸くなっていることを表現しましょう。

  • 頭、肩、膝のいちを近づけることで、背中の曲がり具合を表現
  • 肩を上げるとより力が入って見える
  • 膝は円柱を意識して。最初に大まかなパースをとるとわかりやすい
  • 踵を上げているイメージを忘れずに

One Point Advice:パースをどこにかけるかを理解する
パースをどこにかけるのかを、しっかり考えてから描き始めましょう。しゃがむ体を正面から見る場合、足にパースがかかります。対して横から見た場合、足にパースはかかりません。ここでも足は円柱をイメージし、遠いところは細く、近いところは太く描くようにしましょう。

しゃがむポーズのバリエーション
横アングルのしゃがむポーズは、上体と太ももを楕円形で捉えて。ななめアングルの場合は太もものパースをきちんととりましょう。

  • 太ももとふくらはぎのパースに気をつけて
  • 伸ばした腕に合わせて、背中の曲り具合や太もものパースが決まる
  • お尻の垂れ下がりもきちんと描写


動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編

著者プロフィール

Kyachi

女子美術大学デザイン学科卒業。在学中よりソーシャルゲームや書籍などでイラストを執筆。pixivにて、自身が作るコンテンツ『動きのあるポーズを描く時にコントラポストでいうのとか重心のこととかいろいろ便利みたいです』が20万人超のブックマーク数を獲得した。

書籍(玄光社):
動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編
動きのあるポーズの描き方 男性キャラクター編
キャラクターの色の塗り方
ドレスの描き方

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