動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編
第5回

女性キャラクターイラストのポージングの極意「座る」ことで変化する筋肉の動きに注意しよう

立体造形や絵画において人体を美しく見せる手法の一つに、「コントラポスト」と呼ばれるポージングの技術があります。片足に重心をかけることで両肩と腰の傾きを相反させ、左右非対称の姿勢をつくるコントラポストは、ポーズに動的な要素を加え、様々に応用できる技術です。

動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編」では、コントラポストの考え方を基礎として、女性のポージングに特化した作画方法を指南しています。特にポージングに関する項目としては立ちポーズ、座りポーズ、寝ポーズなど、イラストレーションだけでなく、模型や3Dモデルの制作、写真のモデルとしてポーズしたり、ポージングを指示する際にも役立つ知識が得られる一冊です。

本記事ではPart.2-1「座りポーズ基本編」より、椅子に座った人物のポーズを描く上で留意すべきポイントについて解説します。

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動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編

基本的な座りポーズ

重心をかけた腕側の肩が上がります。座るモノは立方体で考え、パースをつけます。足先は地面を意識して宙に浮かないように。

座りポーズCheck Point!!

  1. 胴の動きは立ちポーズと同じ
  2. イスに手をついている側の肩が上がる
  3. イスと足に遠近感をつける
  4. 足元は地面を意識する

イスに座る体を描く

イスに座っているポーズは、イスと接触しているパーツを意識することが大事です。

基本的な腰掛けポーズ
イスに接触するお尻、背中、手首、そして地面についている足裏の位置を正しく描写し、重心バランスを失わないようにしましょう。

  • どんな椅子(高さ、大きさ、背もたれの有無)に座っているかを意識して
  • 脚を組むと肩も動く
  • 座っているモノから描くと全体のバランスを崩しにくい
  • イスと接触しているパーツの位置は正しく
  • 地面についている足裏もイスの存在を意識して

One Point Advice:座っているモノもイラストの一部
足をイスにつけている場合と足をイスから離している場合では、足の形はまったく違って見えます。しっかり観察をし、筋肉の存在を意識しましょう。どんなデフォルメのイラストを描くときでも、しっかり筋肉を意識しないと、動きのあるポーズは完成しません。

腰掛けポーズのバリエーション
片膝を抱えた腰掛けポーズは、太ももから描き始めるとバランスがとりやすくなります。イスの背にもたれたポーズは背骨を反らせ、胸を突き出すイメージで描写しましょう。

  • 背もたれの存在を意識する
  • 胸を前に張り出す
  • 背骨を反らせる
  • 胸の位置と背骨の曲り方で足先の着地面が決まる

座りながら伸びをしているポーズは背骨を反らせ、顎下を見せることで表現しましょう。

  • 腕の動きで反っていることを強調
  • 顎の下を見せる
  • 背骨の構造を意識して
  • 足の投げ出し方で表情に変化をつけて


動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編

著者プロフィール

Kyachi

女子美術大学デザイン学科卒業。在学中よりソーシャルゲームや書籍などでイラストを執筆。pixivにて、自身が作るコンテンツ『動きのあるポーズを描く時にコントラポストでいうのとか重心のこととかいろいろ便利みたいです』が20万人超のブックマーク数を獲得した。

書籍(玄光社):
動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編
動きのあるポーズの描き方 男性キャラクター編
キャラクターの色の塗り方
ドレスの描き方

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