「ポケモンカードゲーム イラストグランプリ」受賞者決定!

5,000点以上の応募作品から選ばれたグランプリは西田ユウさん!

『イラストレーション』221号でも紹介した「ポケモンカードゲーム イラストグランプリ」の結果が、6月8日に幕張メッセで開催された「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2019」にて発表された。

本コンペは〝ポケモンのいる風景〟をテーマに作品を募集。受賞者には賞金が授与されるほか、優秀な作品を応募した方には、主催者である株式会社クリーチャーズから〝ポケモンカードゲーム公認イラストレーター〟として、仕事の発注の可能性もあるということで、大きな話題となった。
実際の応募数も5,343点と主催者の予測を大きく上回り、「反響の大きさに驚いています」と担当者も話すほど。

審査では5,000点以上の作品から1次審査で50点に絞りこみ、最終審査でグランプリ1名、準グランプリ1名、審査員賞5名、ヤドン賞1名が決定した(ヤドン賞は応募時点では予定していなかったが、今回の募集で一番多くモチーフとして選ばれたことから特別に設けられた)。

受賞者は以下の通り。

【グランプリ】

西田ユウ

【準グランプリ】

さとうなるみ

【審査員賞】

岡谷亜希

北川徹也

倉田理菜

このは

ハナフサエリ

【ヤドン賞】

ア・メリカ

【グランプリを受賞した西田さんのコメント】

テーマが「ポケモンのいる風景」、そして候補の中から描くポケモンを選ぶ形だったので、「このポケモンならあそこにいるかも?」と馴染む風景を探しました。

始めは3作品応募するつもりで、受賞したサーナイトのほかにイーブイ、ダークライのラフも描いていましたが、締め切りに間に合ったのはサーナイトのみでした。サーナイトは自然の中にいる姿を描きたくて選んだポケモンです。

私のサーナイトのイメージは「優しく寄り添ってくれる美しいポケモン」だったので、そのイメージを表せたらなと思い「夕焼けの光を浴びながら、明日がよい日になるように願いごとをしているサーナイト」を描きました。

サーナイトは未来予知が出来るポケモンです。ですから未来予知をすれば明日のことは分かるかもしれません。それでも目を閉じて、静かにしっかりと未来を願ってくれる優しいサーナイトをイメージしました。

この作品を描く上で特に力を入れたのは、色合いです。全体の雰囲気は決めていましたが、描いているうちにピンク色がどんどん前へ出てきました。最後に、サーナイトの特徴でもある緑色が少なめでしたので、右下に緑のグラデーションを足したりしています。

カードゲームのイラストということで、バトル中、その場が明るくなるカードになればいいなと思い、明るい色を多く使っています。サーナイトは現在〝フェアリータイプ〟のカードなので、カードのタイプ色はピンク色です。ですので、そのピンク色にも合うように心がけました。

大好きな「ポケモン」、「ポケモンカードゲーム」にこういった形で関わることが出来て本当にうれしいです。私はカードゲームも大好きで、「いつかカードゲームのイラストを描く!」ということを目標にしてきました。

表彰式の際、私の描いたサーナイトのイラストが大きなポケモンカードになって登場した時は感動しました。実際のカードも後々見られるのかと思うとさらに感動です。早くデッキに入れて一緒にバトルしたいです!

自分のイラストがカードになる、それが唐突に叶ったうれしさと共に、「カードイラストを描きたい!」とさらに強く思いました。
これからもその目標を持って、イラストレーターとして頑張っていきたいと思います。

授賞式でグランプリを獲得した喜びを語る西田ユウさん。

【準グランプリを受賞したさとうなるみさんのコメント】

受賞した時はとてもうれしかったです。小さい頃からポケモンが大好きで、ポケモンカードも集めてはファイリングして、イラストをよく眺めていました。そのポケモンのイラストで賞を頂けて本当に光栄です。

イラストを描くにあたっては、今回のテーマが「ポケモンのいる風景」ということで、まず実際の日常生活の中でポケモンがいるとしたら、という形で発想しました。その時、自分の身近な所ではイーブイが一番ひょっこりと現れてくれそうに感じたのでイーブイを選びました。
カードのメインであるポケモンを中心に描きつつ、テーマにある「風景」の部分もしっかりとある、ポケモンのいるシーンそのものを切り取ったようなイラストになるように頑張りました。

何気ない日常生活の中で、こんな風にイーブイが現れたら可愛いだろうなと思いながら描いたので、その可愛らしい雰囲気が伝わる絵になっていたらうれしいです。

準グランプリを受賞したさとうなるみさん。

なお、グランプリの副賞として西田さんの作品を印刷したポケモンカードが贈呈された際に、ポケモンカードゲーム アートディレクターの古閑謙一さんからカードの配布の可能性が示唆されるサプライズもあった。

8月には横浜でのイベント「ピカチュウ大量発生チュウ! 2019」(https://www.pokemon.co.jp/ex/pika_event/)、11月15日には待望の新作タイトル「ポケットモンスター ソード」「ポケットモンスター シールド」(https://www.pokemon.co.jp/ex/sword_shield/)のリリースもあり、ますます盛り上がるポケモンから目が離せない。

グランプリの副賞である西田さんの作品がデザインされたポケモンカード。(※実際の大きさは通常のカードと同じです)
プレゼンターを務めた審査員古閑謙一さんと授賞式に駆けつけたピカチュウに挟まれ、笑顔の2人。

 


 

イラストレーション221号

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