永沢まことの街歩きスケッチ入門
第6回

見慣れたものを新鮮に見て描く〜お店スケッチにチャレンジ〜

『永沢まことの街歩きスケッチ入門』は、絵描き・イラストレーターの永沢まことさんが、日々の暮らしを営んでいる街のなかを歩きながら、感じたこと、気になったものや人や風景を気軽にスケッチする楽しさを紹介した一冊です。

第6回では、描きたくなるアイテムいっぱいのお店スケッチに挑戦します。

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【八百屋さん】

見慣れたモノが、描こうとすると新鮮に見える

街の商店にやって来ました。最初に目についたのは八百屋さんです。店先にある野菜をとりあえずいくつか描いてみることにします。

いつも見ているトマトやダイコンですが、ひとつひとつスケッチしていると、どれも生まれてはじめて見る新鮮なモノのように思えてきます。

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カゴに入れられたレタスを描いていたら、お客さんが入って来たので、その後ろ姿も急いでスケッチしました。店に並べられたカゴには、値札がついています。その文字や数字をひとつずつ描いていったら、何となくお店らしくなりました。

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【おもちゃ屋さん】

つい描いてみたくなるモノがいっぱい

おもちゃや人形を描くのは楽しいものです。かわいらしいモノもあれば、コミカルなモノもある。
鳥や動物も、いろいろな国の民俗的な人形等もスケッチ心を誘います。

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おもちゃ屋さんには、マンガやテレビで人気のキャラクターをかたどったぬいぐるみや人形がたくさん並んでいます。これは東京駅の地下街にある、キャラクターストリートでのスケッチです。

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【花屋さん】

色に惑わされず、小さなモノから始めるといい

街でスケッチする人が1度は描いてみたくなるのが花屋さんですね。でも、いきなりズラリと並んだ華やかな花を描くのは大変です。手始めに、棚にある鉢植えやブーケ等をスケッチしてみましょう。

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吉祥寺のアーケード街にある花屋さんでのスケッチ。ひとりの女性が3分ぐらいこうして花を見つめていましたが、パッと何本かの花を選んで買い、去っていきました。

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店先を夢中で描くうち、 こんなスケッチ完成!

自由が丘のマリクレール通りにある花屋さん。店に面した小さな公園のベンチに腰かけてスケッチしました。はじめは右半分を描いていたのですが、調子にのってきたので、左へ継ぎ足し描きをしました。

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永沢まことの週末は街スケッチ-cover
永沢まことの街歩きスケッチ入門

 

 

著者プロフィール

永沢まこと

永沢まことプロフィール

Nagasawa Makoto

イラストレーター。絵描き。1936年東京生まれ。学習院大学政治経済学部卒。アニメーターとして活動の後、フリーランスとなる。
78年渡米。ニューヨークに8年間在住する中で、線描による独自のスケッチ・スタイルを確立。帰国後は世界各地を旅しつつ、創作と著作活動を行っている。朝日カルチャーセンター、池袋コミュニティ・カレッジ講師。

著書:『ノンフィクション・ニューヨーク』『東京人間図鑑』『イタリア・トスカーナの優雅な食卓』『永沢まことのとっておきスケッチ上達術』(以上草思社)、『絵を描きたいあなたへ』『旅でスケッチしませんか』(以上講談社)他、多数。

永沢まこと・オフィシャルブログ
http://makoart.exblog.jp/

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