動きのあるポーズの描き方 セクシーキャラクター編
第10回

「セクシーな衣装の描き方」服の上からでもわかる肉感を意識して描く

イラストにおいて人物の動きを表現するには、まず人体構造の理解が必要です。「動きのあるポーズの描き方」シリーズでは、キャラクターに設定された年齢や体型ごとの特徴、表情、ポーズを描く上でのポイントを詳細に解説。今回紹介する「セクシーキャラクター編」では、主に女性キャラクターの「色気」を表現するための基本を解説しています。

著者のkyachiさんは本書の中で、セクシーな絵とは「生々しさを感じさせる絵」であると説明しており、胸やお尻などのわかりやすい部分だけでなく、関節や筋肉がつくる出っ張りや凹み、服の食い込み、表情など様々な要素を組み合わせた結果として「セクシー」な表現が生まれるといいます。

本記事ではチャプター4「セクシーな衣装」より、体のラインに密着した服装を描く上で留意するポイントを紹介します。

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動きのあるポーズの描き方 セクシーキャラクター編

 

セクシーな衣装

体のラインがそのまま出る服を描く場合は、肉感を意識するのがポイントです。

ボディコンのようなぴったりとした服は、体のやわらかな部分に食い込むのが特徴。境い目などに肉が乗っている様子をさりげなく表現しましょう。

  • ぴったりと密着しているので、お尻の線が出る。
  • 乳房が大きい人物の場合、服に隙間があると、押さえつけられていた肉が隙間から盛り上がるように出る。
  • スカートの裾は巻き上がって食い込み、お尻の下の線が見えている。

ストレッチ性のある服

生地が引っ張られているため、体のラインがはっきりと出る。

服と体の密着

ニットのような伸びる素材の服の場合、体の凹凸に沿ってぴったりとする部分と、ゆとりのある部分ができます。その表現の違いに気をつけましょう。

  • 乳房の上はふくらんでいないので、生地のゆとりでたるみができる。
  • ボリュームがある部分は、生地が横に引っ張られて線ができる。
  • 乳房の下は少し隙間ができるのでシワが寄る。
  • 二の腕などのボリュームがある部分はぴったりとし、手首などの細い部分はゆとりがある状態。

体型による描き分け

細身

胸があまりない細身の人物の場合、胸の影はうすく入れるのがポイント。
くびれの部分は生地を余らせることで華奢さを強調することができる。

グラマラス

グラマラスな人物の場合は、リブの線を横に引っ張られるように描き乳房の大きさを強調するとよい。
乳房の下をくびれさせることで女性的な体のラインを表現。

 

 


<玄光社の本>

動きのあるポーズの描き方 セクシーキャラクター編

著者プロフィール

Kyachi

女子美術大学デザイン学科卒業。在学中よりソーシャルゲームや書籍などでイラストを執筆。pixivにて、自身が作るコンテンツ『動きのあるポーズを描く時にコントラポストでいうのとか重心のこととかいろいろ便利みたいです』が20万人超のブックマーク数を獲得した。

書籍(玄光社):
動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編
動きのあるポーズの描き方 男性キャラクター編
キャラクターの色の塗り方
ドレスの描き方

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