動きのあるポーズの描き方 セクシーキャラクター編
第9回

「セクシーな衣装」の描き方とは? 体のラインが出て、水滴が滴る「濡れ透け」の表現

イラストにおいて人物の動きを表現するには、まず人体構造の理解が必要です。「動きのあるポーズの描き方」シリーズでは、キャラクターに設定された年齢や体型ごとの特徴、表情、ポーズを描く上でのポイントを詳細に解説。今回紹介する「セクシーキャラクター編」では、主に女性キャラクターの「色気」を表現するための基本を解説しています。

著者のkyachiさんは本書の中で、セクシーな絵とは「生々しさを感じさせる絵」であると説明しており、胸やお尻などのわかりやすい部分だけでなく、関節や筋肉がつくる出っ張りや凹み、服の食い込み、表情など様々な要素を組み合わせた結果として「セクシー」な表現が生まれるといいます。

本記事ではチャプター4「セクシーな衣装」より、濡れて透けた服の表現方法を紹介します。

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動きのあるポーズの描き方 セクシーキャラクター編

 

濡れた服の表現

服は濡れると透けたり、体にぴったり密着したりします。どう変化するかを見ていきましょう。
濡れると服はシワが多くなり、体に密着している部分は透けます。透けさせる場所を考えながら描きましょう。

乾いた服

濡れた服

  • ふくらみのある胸部分は、生地が密着する部分なのでブラジャーのラインが透ける。
  • したたり落ちる水で、びっしょりと濡れている様子を表現。

実際にはあまり透けないショーツの部分を、演出として透けさせるのもあり。

厚い生地

生地が厚いと、濡れた分重くなり、重力に沿って下に落ちる。

袖や裾などに水が集まり、したたり落ちる。

薄い生地

貼りつくことで、透けだけでなく体のくびれも表れるようになる。

ぴったりした生地

体に密着した生地の場合、濡れてもシワはほとんど増えないが、生地が透けるようになる。

おへそや鼠蹊部のラインなども透ける。

濡れたセーラー服

濡れた服の表現ができるようになると、さまざまなシチュエーションを描くことができます。濡れたセーラー服を例に見てみましょう。

  • ぴったりと貼りついているのでブラジャーがくっきりと透けている。
  • リボンの先端には水が集まり、したたり落ちている。
  • ハリのあるブラウスの袖は、捲り上げることで密集する。
  • 太ももに貼りついているため、足のラインが出る。

絞る時の手の角度に注意。それぞれの部分の生地の厚さや素材を考えながら描きましょう。

 

 


<玄光社の本>

動きのあるポーズの描き方 セクシーキャラクター編

著者プロフィール

Kyachi

女子美術大学デザイン学科卒業。在学中よりソーシャルゲームや書籍などでイラストを執筆。pixivにて、自身が作るコンテンツ『動きのあるポーズを描く時にコントラポストでいうのとか重心のこととかいろいろ便利みたいです』が20万人超のブックマーク数を獲得した。

書籍(玄光社):
動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編
動きのあるポーズの描き方 男性キャラクター編
キャラクターの色の塗り方
ドレスの描き方

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