「森に学んだ自然観」を発信する 石田道行 写真展「Forest」開催

2026年1月6日(火)〜2026年1月18日(日)京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク

©石田道行

京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスクにて、石田道行 写真展「Forest 2026 ~水と光と大地の記憶~」が開催される。会期は、2026年1月6日(火)から1月18日(日)まで。
石田道行氏は、自然による災害や鳥獣被害について、人々が自然と乖離した暮らしに慣れてしまったがために、事実を自分の目で確認せず、報道されていることを鵜呑みにしてしまうことを危惧している。原生の森は、私たちに事実を教えてくれるうえで、何よりの教材だ、と言う。本展では、撮影を通して「森に学んだ自然観」について問いかける。

©石田道行
©石田道行
©石田道行

繰り返される豪雨による河川の氾濫や土砂崩れ、そして野生動物による鳥獣被害。その要因として「人が手入れをしなくなった森が荒れている」と報じられて来たけど、事実は全く違います。人が手を入れ過ぎたから森が壊れ、動物たちも人が造った道路を使って里へ降りてくるのです。

人は森がなくては生きられないが、森は特に人を必要としてはいない。

原生林と人工林。

森と木材の畑はまったく違う別物であり、林業はお金に支配される経済活動です。いくら手入れをしても畑は畑で森の代わりは出来ません。それを一括りに森林と呼び整備の必要性を拡散してきたメディア。

あまりに自然と乖離した暮らしに慣れた人々は、偏った報道を鵜呑みにし、見れば分かる当たり前の事実にさえ気づかない。
自分の目で見て自分の頭で思考すること、そのために原生の森は何よりの教材です。人間以外の生き物がすべてそうであるように、人為的な利害に依らず“太陽と重力“二つの宇宙の力にのみ従い生きるのが森だから。見えない放射能やウィルスと違い、答えは誰の目にも明らかです。

撮影を通して「森に学んだ自然観」を発信します。
(リリースより引用)


<写真展概要>

タイトル:石田道行 写真展「Forest」
会期:2026年1月6日(火)〜2026年1月18日(日)
時間:11:00~18:00 無休
会場:京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階展示室
住所:〒605-0038 京都府京都市東山区堀池町374-2

<プロフィール>

石田 道行 Michiyuki Ishida
1961年姫路市生まれ。
97年に松本に移住し信越国境付近のブナ原生林を撮影フィールドに「森に学んだ自然観」を個展で発信する。
写真を作品として完結すべく大判プリントからオリジナルのフレーム製作に取り組み「写真工房 道」を開設。
写真展の企画提案・サポートをしながら自身も作品発表を続けている。
また、昭和初期に横内勝司氏が撮影したガラス乾板に衝撃を受け、データ化に取り組み2015年に写真展開催と横内勝司写真集「時を超えて」を出版。
この写真の存在を知ったファンの要望に応え各地で写真展を開催している。

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