私たちにとって、日々の食事を写真に残すことは日常的な行動の1つになりました。食事を写真に撮る目的は特別な日の記録から健康の維持、店舗提供メニュー制作まで様々ですが、せっかく撮るならばできるだけきれいに残したいもの。とはいえ用意できる機材やスペースにも限りはあり、悩ましいところです。
「スイーツ&料理写真のアイデア帳」ではフードフォトをメインテーマとし、カメラ、三脚、ストロボ/LEDライト各2灯とソフトボックスという基本的な機材をベースに、窓からの自然光や手作りの補助ライティングアイテムを活用して、レタッチを含む様々な工夫を凝らした多種多様なライティングを学ぶことができます。
本記事ではChapter2「フードフォトの撮り方」より、「トマト」の撮影方法を解説します。

トマト
トマトの瑞々しさを水の透明感で表現する

セッティング:水に落としフレッシュさを表現
トマトのフレッシュさを表現するため、水の中に落ちる瞬間を撮影することにしました。背景スタンドに白い背景紙をセッティング。寄りで撮影するので、水槽などの大きい容器ではなく、100円ショップで購入した小さめの透明プラスチックの保存容器を使用。そこへ水を入れ、手でトマトを持って連写で何度も水の中に落として撮影しました。ピント位置はMFで固定します。
ライティング:バックライトで輪郭を強調する
ストロボとLEDライトの2灯ライティングです。1灯はトマトのヘタ側に光が回るよう、少し手前のサイドにストロボを設置。光を柔らかくするためにソフトボックスを付けました。2灯目はトマトと水の輪郭を出すために、背景にバックライトとしてLEDライトを当てています。ピンポイン トで照射するために、グリッドを付けて方向性のある光を作ります。
トマトの瑞々しさを出すことがゴール。基本補正ではコントラストとかすみの除去をプラスし、トーンカーブは中央より上を持ち上げてフレッシュさをアップします。最後にAIノイズ除去をかけて水の質感を綺麗に出します。

使用した機材
- ストロボ:Godox AD300 Pro
- LEDライト:Godox ML60bi
- アクセサリー: ソフトボックス+グリッドSokani 60cm、リフレクター+グリッド
- カメラ:ソニーα7 III
- レンズ:FE 90mm F2.8 Macro G OSS
現像
トマトの瑞々しさを出すことがゴール。基本補正ではコントラストとかすみの除去をプラスし、トーンカーブは中央より上を持ち上げてフレッシュさをアップします。最後にAIノイズ除去をかけて水の質感を綺麗に出します。












