「スマホで成功!売れる商品写真撮影講座」は、きれいな商品写真を撮影するためのノウハウをまとめた本です。プロ並みの写真を撮るためには、高度なテクニックや、高価な機材が必要だと思いがちです。しかし、この本で久門易さんが使うカメラは、スマホです。スマホでもちょっとしたコツとセンスがあれば、きれいな写真が撮れるといいます。
本記事では、Part2 「売れる商品写真はこうして撮る」より、「四角くない」少し特殊な形のものを撮る時に気をつけるべきことについてお伝えします。
魚の形の器――四角くない物の形
四角くない製品の場合は、多少形が歪んでいたとしてもそれほど目立ちません。ただ、形やサイズを誤解なく伝えるには、四角い物の写し方と同様、注意が必要です。平面的なお皿ですが、「厚さ」や「深さ」の感じも正しく伝えたいものです。
GOOD
お皿のデザインなどを、正しい形で伝えるには、真正面(真上)から撮影するのが一番です。この写真も真上から撮影しています。机の木目はお皿の大きさを伝える役割もしています。
NG
スマホを近づけすぎています。画面の中心しか見ていないと、端が切れて写ってしまうことがあります。口が画面から切れ、緩衝材によって背びれや尾びれの部分が隠れてしまっています。大きさも5センチくらいとも、30センチくらいとも見えます。
スマホの位置を変えて撮り分けてみました。近づきすぎると、形が歪み、少し大きい感じに見えます。
被写体から離れてズームを使って写すと、形がきれいに写ります。その分、遠近感が少なく
なるので、少し小さい感じに見えます。
追加テクニック1:いろいろな角度から撮る
商品写真としてお皿の形を伝えるには、上からだけでなく横や下からも撮るとよいでしょう。変わった形であれば、なおのこと、そういった配慮が大切です。
横から撮影すると、お皿の「厚さ」や「深さ」の感覚がよく伝わるイメージになります。
上から見ただけではわからない「裏」は、別に撮影しない限り、わかりません。Good写真のセッティングでひっくり返すだけですから、できるだけ撮っておきたいものです。
追加テクニック2:使っている場面を演出する
魚の形をしたお皿は、いったいどのように使うものでしょうか。使い方はお客様の自由であるにしても、実際の使用例を見せることで、訴求力が高まります。
サラダを盛りつけると食卓で使った印象がよくわかります。少し遠くから撮影することで、きれいな
形で撮れていることにも注意してください。
色えんぴつとノートを置いてみました。こんな使い方もあるかも、とお客さまなりの使い方を思いつくかもしれません。
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