スマホで成功!売れる商品写真撮影講座
第5回

四角いものをきちんと四角く見えるように撮る方法

スマホで成功!売れる商品写真撮影講座」は、きれいな商品写真を撮影するためのノウハウをまとめた本です。プロ並みの写真を撮るためには、高度なテクニックや、高価な機材が必要だと思いがちです。しかし、この本で久門易さんが使うカメラは、スマホです。スマホでもちょっとしたコツとセンスがあれば、きれいな写真が撮れるといいます。

本記事では、Part2 「売れる商品写真はこうして撮る」より、商品の形と大きさを正確に伝えるためのコツをご紹介します。

パスケース――四角い物を撮る

平面的な四角い物を「四角く見える」ように撮る方法を考えます。四角い物だから四角く写るに決まっていると思われがちですが、意外にこれが難しいのです。名刺、書類、看板、モニタなどの写し方にも共通する内容ですから、しっかり理解してください。

GOOD

四角い物を四角く写す基本は、四角い物の真上から撮影することです。スマホのレンズを被写体の中心の真上に位置するように調整します。スマホのレンズはボディの真ん中には付いていません。端についていることに注意しましょう。近づきすぎないようにも注意します。

NG

パスケースが斜めに立てかけてあるような状態でスマホをかなり近づけて撮っています。形がかなり歪み、台形か菱形のパスケースのようにも見えます。ただし、急いでメモとして撮るならば、これでもOKでしょう。

NG

Good写真に似ていますが、レンズが被写体の真上にないため、四角が歪んで写っています。また、スマホを近づけすぎているので、スマホや手の影が画面下に落ちています。

追加テクニック1:きれいな形で斜めに撮る

真正面から撮影した写真は、どことなく標本のようで味気なく感じることがあります。被写体を斜めに置き、スマホを離してズームで大きく撮ると形の歪みを抑えながら、ちょっとよい雰囲気のあるイメージに写せます。

被写体を斜めに置き、スマホを近づけて撮影すると、手前が大きく、奥が小さくなり、少し歪んだように見えます。実物よりも大きな感じに見えるのも特徴です。

ほぼ同じ角度で、被写体からスマホを離し、ズームを使って大きく撮りました。四辺がほぼ平行に写り、四角く見えます。上の写真よりも小さな印象に見えることにも注意してください。

追加テクニック2:関連する小物を添えてみる

かわいい感じのパスケースなので、下地をピンクのタオル地にしてみました。パスケースであることがわかるよう、Suica も並べてみました。平面的な物ですが、光の当て方を工夫すると素材の立体感が伝わるように写ります。

下地に使う物は、被写体のニュアンスにあったテイストの物で、ひと回りくらい大きな物で十分です。下地によって、かわいさが強調され、使い方が伝わります。言葉で説明するよりも直感的です。

卓上ライトの光を当てると影ができ、平面的な物にも関わらず、素材の立体感がよくわかります。手触りのソフトな感じも、下地のパイル地と共によく伝わります。


スマホで成功! 売れる商品写真撮影講座

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著者プロフィール

久門 易

(くもん・やすし)

1961年生まれ。会社員生活の途中、芸術写真家に憧れ上京。写真館「写真道場」を運営しつつ、「コマーシャル・フォト」「フォトテクニック」(玄光社)、「CAPA」(学研)、「日本カメラ」(日本カメラ社)などで多数の長期連載をしてきた。その一方で、楽天大学のネットショップ向け撮影講座(2001年〜)、LlXILの工務店向け施工事例撮影講座(2005年〜)、通信教育「たのまな」 の商品撮影講座(2014年〜)など多数の講師経験を持つ。

著書
「標準デジカメ撮影講座」(翔泳社)
「伝わる!売れる!仕事によく効くデジカメ撮影術」(翔泳社)
「今日からデジカメ写真がうまくなる」(ソフトバンク新書)
「食わず嫌いのための逆引きフォトレタッチ術」(日本カメラ)
「キレイに撮りたい!」(技術評論社)
「技あり!ビジネスフォト撮影&編集術」(秀和システム)
「フォト×バイク ライダーのライダーによるライダーのための写真術」(秀和システム)など多数

著書(玄光社)
スマホで成功! 売れる商品写真撮影講座
ネット通販売れる商品写真 トラの巻
ワンダー・フォトグラフィー


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