動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編
第2回

女性キャラクターのイラストのコツ「立ちポーズ基本編」関節を意識して曲線を描く

立体造形や絵画において人体を美しく見せる手法の一つに、「コントラポスト」と呼ばれるポージングの技術があります。片足に重心をかけることで両肩と腰の傾きを相反させ、左右非対称の姿勢をつくるコントラポストは、ポーズに動的な要素を加え、様々に応用できる技術です。

動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編」では、コントラポストの考え方を基礎として、女性のポージングに特化した作画方法を指南しています。特にポージングに関する項目としては立ちポーズ、座りポーズ、寝ポーズなど、イラストレーションだけでなく、模型や3Dモデルの制作、写真のモデルとしてポーズしたり、ポージングを指示する際にも役立つ知識が得られる一冊です。

本記事ではPart.1-1「立ちポーズ基本編」より、体を反らせたポーズを描く際のコツを紹介します。

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動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編

反った体を描く

体を反らせたポーズは躍動感のある描写に不可欠。背中の曲線で美しく表現しましょう。

基本的な反りポーズ
背骨の構造を意識しながら、背中から腰にかけての曲線を導き出しましょう。ダンスシーンの場合は極端に反らせれば美しく見えます。

  • 背骨は小さな骨の集まりであることを意識すると、おのずと自然な曲線が描けます
  • 大きく反ったポーズのときは足先まで緊張感を持たせて

  • 顎下の見せ方で表情をつけて
  • ダンスシーンは深めに、日常シーンは浅めに。背中のカーブは表現したい場面に合わせて調節を
  • 腰の位置は地面に対して水平に

反りポーズのバリエーション
手足の関節を意識して描くと、キレのある動きを表現できます。反対に、両肩と両腕をひとつの流れで描くと優美な動きになります。

  • 両肩と両腕をひとつの流れで描く

  • 関節を意識し、筋肉に力が入っていることを表現
  • 背中の反りにねじりを加えると情熱的なポーズに

One Point Advice:スカートの揺れが躍動感を増す
勢いのある回転をしたときに生まれるスカートの揺れ。腰を重点に広がっているのがわかります。お尻の形を意識しながらシワを描き込みましょう。


動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編

著者プロフィール

Kyachi

女子美術大学デザイン学科卒業。在学中よりソーシャルゲームや書籍などでイラストを執筆。pixivにて、自身が作るコンテンツ『動きのあるポーズを描く時にコントラポストでいうのとか重心のこととかいろいろ便利みたいです』が20万人超のブックマーク数を獲得した。

書籍(玄光社):
動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編
動きのあるポーズの描き方 男性キャラクター編
キャラクターの色の塗り方
ドレスの描き方

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