鋤田正義/スティーブ・シャピロ写真展「SUKITA X SCHAPIRO : PHOTOGRAPHS」

Part 1 : 2023年10月18日(水)〜12月24日(日)ブリッツ・ギャラリー
Part 2 : 2024年1月13日(土)〜3月24日(日)ブリッツ・ギャラリー

ブリッツ・ギャラリーにて、鋤田正義氏(1938‐)と米国人写真家スティーブ・シャピロ氏(1934‐2022)による二人展「SUKITA X SCHAPIRO : PHOTOGRAPHS」が開催される。シャピロ作品は日本での初展示となる。
本展は、Part1とPart2の2部制となっており、年内開催のPart1では、主にボウイのカラー作品を中心に展示。2024年開催のPart2では作品を入れ替えて、二人の原点となるドキュメンタリー系作品、ボウイ、有名人ポートレートのモノクロ作品が展示される予定。会期は、Part1が2023年10月18日(水)〜12月24日(日)、Part2が2024年1月13日(土)〜3月24日(日)。

鋤田氏とシャピロ氏は、活動拠点は異なるものの、ほぼ同時代に活躍した写真家。二人のキャリアは似通っており、ともに社会問題のスナップから写真家としての活動を開始し、その範囲は、ドキュメンタリー、ポートレート、映画のスチールにわたる。また二人は70年代にデヴィッド・ボウイと数々のコラボレーションを行っている。

シャピロ氏は2022年に87歳で逝去。彼の遺志を継ぐスティーブ・シャピロ・エステート氏は、一連の作品を熱心な写真や映画/ロックファンが多い日本で紹介されることを強く希望した。鋤田氏が、同世代でボウイの撮影をはじめ、自分と同様のキャリアを歩んだシャピロ氏に共感し、本展の二人展開催が実現した。

ⓒ Sukita “David Bowie with Colorchecker, New York, 2009”

本展はボウイ・ファンや写真のコレクター/ファンにとって見どころ満載の内容だ。鋤田氏はデヴィッド・ボウイやデヴィッド・シルヴィアンとのセッションでの未発表作や代表作のアザー・カット作品、ポートレート写真で時間経過を可視化した2枚組作品、ライフワークとして取り組んでいるドキュメンタリー作品などを代表作とともに展示する。また2023年に亡くなった、鋤田氏と生前に親交があったミュージシャンの鮎川誠、高橋幸宏、坂本龍一を追悼するコーナーが設けられている。

日本初公開となるスティーブ・シャピロ氏の作品は、70年代の代表的なデヴィッド・ボウイ作品を中心に紹介。その他、アンディ・ウォーホル、ニコ、ルネ・マグリッド、モハメド・アリ、バーブラ・ストライサンド、マーロン・ブランドなどのポートレート、写真集「AMERICAN EDGE」や「Seventy Thirty」に収録されている激動するアメリカの珠玉のドキュメント作品を展示する。コンパクトに彼のキャリアを垣間見ることができる作品セレクションとなっている。

また、会場内では「SUKITA ETERNITY」の特装版の3作品を展示するととも予約販売を行う。

ⓒ Steve Schapiro “David Bowie, Lazarus, Los Angeles, 1974”

<展覧会概要>

SUKITA X SCHAPIRO:PHOTOGRAPHS
鋤田 正義 / スティーブ・シャピロ

会期:
Part 1 : 2023年10月18日(水)〜12月24日(日)
Part 2 : 2024年1月13日(土)〜3月24日(日)
営業時間:13:00〜18:00
休廊:月曜、火曜
会場:ブリッツ・ギャラリー
住所:〒153-0064 東京都目黒区下目黒6-20-29
入場料:無料

 

書籍「SUKITA ETERNITY」

SUKITA ETERNITY

*会場では写真集にプリントをセットした特装版を予約販売する。

<プロフィール>

鋤田 正義(Masayoshi Sukita)
福岡県直方市生まれ。日本写真映像専門学校卒業後、棚橋紫水に師事。大広、デルタモンドを経て、1970年からフリーとして活躍中。
1972年夏、T・レックスのマーク・ボランやデヴィッド・ボウイを撮影。以降、特にボウイと深い信頼関係を築き、彼を約40年以上にわたり撮影。代表作はアルバム「ヒーローズ」(1977年) のカバー作品。
2021年、回顧写真集「SUKITA :ETERNITY」がACC ART BOOKSと玄光社で世界同時発売。
2022年9月(日本では2023年3月)に劇場公開された、ブレット・モーゲン監督によるデヴィッド・ボウイの長編ドキュメンタリー映画「ムーンエイジ・デイドリーム」のポスターに鋤田によるボウイ作品が採用。

スティーブ・シャピロ(Steve Schapiro, 1934-2022)
1934年、ニューヨーク市ブルックリン生まれ。アンリ・カルティエ=ブレッソンに憧れて写真家を志す。ウィリアム・ユージン・スミスから写真技術や取り組み姿勢を学び、1961年にフリーランスの写真家として活動を開始。1960年代のアメリカの政治、文化、社会の大変動のドキュメントに取り組む。
1974年、ロサンゼルスでデヴィッド・ボウイと濃厚なフォトセッションを行う。
主な写真集「AMERICAN EDGE」(Arena edition,2000年),「Then and Now」(Hatje Cantz, 2012年)、「BOWIE」(powerHouse Book, 2016年)、「Seventy Thirty」(Damiani Editore, 2022年)など。

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