神⽥⽇勝記念美術館  開館30周年記念展II「神⽥⽇勝×岡⽥敦 幻の⾺」 

2023年8⽉11⽇(⾦・祝)〜10⽉28⽇(⼟) 神⽥⽇勝記念美術館 

神⽥⽇勝記念美術館(北海道⿅追町)にて、写真家・岡⽥敦と、北海道を代表する洋画家として知られる神⽥⽇勝(1937-1970)のコラボレーション企画展となる「神⽥⽇勝×岡⽥敦 幻の⾺」が開催される。本展では、神⽥⽇勝氏の絵画が並ぶ空間で、北海道出⾝の岡⽥氏の作品群が展示される。会期は、2023年8⽉11⽇(⾦・祝)〜10⽉28⽇(⼟) まで。

北海道根室半島沖に浮かぶ「ユルリ島」。戦後⾼度経済成⻑期に漁業の場となっていたこの島は、現在は北海道の天然記念物に指定された無⼈島となり、かつて島⺠の⽣活を⽀えていた⾺たちの⼦孫が、⼈の営みから遠く離れ、数頭の群れをなして暮らしている。そんな彼らの姿をおさめた岡⽥氏の写真は、いずれ消えゆく命を捉えながらも、えも⾔われぬ幻想的な空気をまとっている。
神田⽇勝氏もまた戦後50年代、60年代を⿅追で⾺耕に勤しみながら過ごし、未完の⾺の絵をのこして32歳で夭折。半⾝の姿で永遠にのこされることとなった⾺は、観る者の想像⼒を掻き⽴て、その幻の完成像を各々の胸中に抱かせる。
神田氏の⼿、岡⽥氏の眼によって、作品として永遠の命を吹き込まれた「⾺」たちの「邂逅」に注⽬したい。

また、岡田氏の創作活動の記録をまとめた書籍『エピタフ  幻の島、ユルリの光跡』(インプレス刊)を6月7日(水)に発売。本書籍は、岡⽥氏が⼗年以上にわたり撮り続けてきた北海道根室半島沖に浮かぶユルリ島での創作活動の集⼤成といえる。

<展覧会情報>

神⽥⽇勝記念美術館  開館30周年記念展Ⅱ「神⽥⽇勝×岡⽥敦 幻の⾺」 
会期:2023年8⽉11⽇(⾦・祝)〜10⽉28⽇(⼟)
開館時間:10:00〜17:00(最終⼊場16:30)
休館⽇:毎週⽉曜⽇、9⽉19⽇(⽕)、10⽉10⽇(⽕)
※9⽉18⽇、10⽉9⽇は祝⽇のため開館
会場:神⽥⽇勝記念美術館
住所:〒081-0292 北海道河東郡⿅追町東町3丁⽬2
TEL:0156-66-1555
http://kandanissho.com 

<関連イベント>

オープニング・トーク 
⽇時:2023年8⽉11⽇(⾦・祝)14:00〜14:40
会場:展示会会場
話者:岡⽥敦
定員:40名程度
申込:TELにて申込(0156-66-1555)
申込期間:7⽉20⽇(⽊)〜8⽉6⽇(⽇)※開館時間内での申し込み受付
参加無料(要観覧券)

第31回⾺耕忌記念講演「“ユルリ島の⾺”と“未完の⾺”」 
⽇時:2023年8⽉27⽇(⽇)
時間:14:00~15:30
会場:⿅追町⺠ホール ミュージカルホール
定員:150名程度
講演:岡⽥敦
参加無料(要申込)
※申込⽅法は第31回⾺耕忌のチラシおよび美術館HPにて案内

<プロフィール>

神⽥⽇勝 / 画家
1937年東京⽣まれ。終戦直前の7歳のときに⼀家で北海道の⿅追に⼊植する。農業をするかたわら独学で油絵をはじめ、北海道を代表する画家として評価を得つつも、32歳の若さで夭逝した。NHK連続テレビ⼩説「なつぞら」(2019)に登場した⼭⽥天陽のモチーフとなった画家でもある。

岡⽥敦 / 写真家
写真家・芸術学博⼠。1979年北海道⽣まれ。1999年に⼤阪芸術⼤学芸術学部写真学科に進学する。⼤学在学中に“若⼿写真家の登⻯⾨”として知られる富⼠フォトサロン新⼈賞を受賞。2003年に東京⼯芸⼤学⼤学院芸術学研究科に進学し、2008年に博⼠号を取得する。同年“写真界の芥川賞”とも称される⽊村伊兵衛写真賞を受賞。2011年に初めてユルリ島に渡島し、同島での作品制作を開始する。2014年に北海道⽂化奨励賞、2017年に東川賞特別作家賞を受賞。2023年にユルリ島での10年余りにわたる活動の記録をまとめた書籍『エピタフ  幻の島、ユルリの光跡』(インプレス)を発表する。その他の写真集に『I  am』(⾚々舎/2007年)、『ataraxia』(⻘幻舎/2010年)、『世界』(⾚々舎/2012年)、『MOTHER』(柏艪舎/2014年)、『安⽥章⼤写真集 LIFE IS』(マガジンハウス/2020年)などがある。
作品は北海道⽴近代美術館、川崎市市⺠ミュージアム、東川町⽂化ギャラリーなどにパブリックコレクションされている。
http://okadaatsushi.com/

<関連書籍>

2023年6月7日発売
エピタフ 幻の島、ユルリの光跡

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