澄毅写真展「halo」BOOK AND SONS

2021年2月6日(土)〜2月21日(日)BOOK AND SONS

©Takeshi Sumi

東京目黒区のBOOK AND SONSでは、写真家 澄毅による写真展「halo」を開催する。
会期は、2021年2月6日(土)〜2月21日(日)まで。入場は無料。

被写体を撮影しプリントする方法に留まらず、プリント自体に無数の穴を開けて太陽にかざし、溢れる光を再撮影するという方法で作品を発表してきた澄毅。2019年に発表した写真集「指と星」では、新たにカッターで自らスリットを幾重にも入れ、そこに宿る美を表現している。

1mmにも満たない間隔で慎重に、着実に重ねていく作業を経て出現する、新しい世界。何百もの繊細なスリットを重ねていく作業の中で、同氏は神経が紙先に伸びたような感覚を受けたといいます。作品に写る見慣れた街や人の姿は、光を受けることであたらしい意味を持ち始めると同時に、そのものの本質を写し出しているようにも感じられます。

©Takeshi Sumi

本展のタイトル「halo」は、天使や聖人の後ろに描かれる光輪を表す言葉。昨今の情勢の中で、人とは何かを改めて考え制作する中で出会った光の存在の強さ。そこに新しい世界を広げる可能性を見出せると感じた同氏が表現する光は、私たちに未来への確かな希望を提示してくれる。

会場では1Fギャラリースペースに加え、2Fのスペースも使い約30点の作品が展示される。一つ一つの緻密な線が織りなす物語と、圧倒的な光の美しさを堪能できる。

また、初日2月6日(土)19:30~はオンライントークイベントを予定している。
作家による作品解説のほか、実際にカッターでスリットを入れる様子をライブ配信する。詳細はこちらよりご確認ください。

網膜の先を見出したくて作品をつくっている。目に見える世界を私はあまり信じてはいない。本当に大切なものはその先にあるからだ。
また私は美を大切にしている。それはその先を見出すためにある痛みを抑えるため、モルヒネのようなものだ。
溢れ、時に髪の毛のように絡み合う光の中から見る人それぞれの世
界を見出してもらえたら幸いです。ー澄毅

©Takeshi Sumi

<写真展情報>

澄毅写真展「halo」

会期:2021年2月6日(土)〜2月21日(日)
時間:12:00〜19:00 水曜定休
入場:無料
住所:東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番 BOOK AND SONS
TEL:03-6451-0845
E-mail:shop@bookandsons.com
※駐車スペースはございませんのでお車でのご来店はご遠慮ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ご来店の際はマスクの着用をお願いいたします。
※入場制限やアポイントメント制とさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

<作家プロフィール>

澄 毅 Takeshi Sumi
明治大学文学部、多摩美術大学美術学部情報デザイン学科卒。
芸術家の工房での修行や色々な職業の経験後、写真家・芸術家として作品を発表している。 2012年写真集「空に泳ぐ」発売。同年のパリの展示にて Agnes bの創業者に作品買い上げ、コレクションに追加される。2013年よりパリに移住。これまで日本やパリ、NYのギャラリーやアートフェアでの展示多数。

source : BOOK AND SONS

関連記事