オールドレンズに興味を持つと、いつかライカレンズを使ってみたいと憧れを抱く人は多いだろう。特にズミクロン、ズミルックス、ノクティルックスなどのオールドライカレンズは、まさに憧れの的そのものだ。
写真家の澤村徹氏は「ライカMLレンズ・ベストセレクション」で、新旧を問わずライカMLマウントレンズを紹介している。本家たるライカ製を筆頭に、昭和時代の日本製レンズ、ロシアレンズ、ツァイス、フォクトレンダー、そして昨今台頭してきた中国製レンズまで、様々なタイプのライカMLマウントレンズを豊富な作例とともに取り上げている。
本記事では、3章の「オールドライカレンズ L39マウント編」から、SUMMARIT 5cm F1.5(ズマリット)ついて解説する。
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クセ玉として人気沸騰中
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本レンズはバルナックライカ時代の大口径標準レンズだ。シュナイダーが手がけたクセノン5センチF1.5を改良した製品である。当時の標準レンズとしては突出して明るく、開放ではフレアやぐるぐるボケなど、収差がかなり出やすい。最近は手頃な価格で買えるクセ玉として人気だ。開放で柔らかく絞って硬く、というオールドレンズらしい特性も備える。1本にオールドレンズのおもしろさがギュッと詰まった標準レンズだ。
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Leitz
L39 mount
Summarit 5cmF1.5
中古価格:50,000 ~ 100,000 円
1949年から1960年にかけて製造された大口径標準レンズ。レンズ構成は5群7枚のダブルガウス型だ。ライカMマウントの個体もある。
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