オールドレンズに興味を持つと、いつかライカレンズを使ってみたいと憧れを抱く人は多いだろう。特にズミクロン、ズミルックス、ノクティルックスなどのオールドライカレンズは、まさに憧れの的そのものだ。
写真家の澤村徹氏は「ライカMLレンズ・ベストセレクション」で、新旧を問わずライカMLマウントレンズを紹介している。本家たるライカ製を筆頭に、昭和時代の日本製レンズ、ロシアレンズ、ツァイス、フォクトレンダー、そして昨今台頭してきた中国製レンズまで、様々なタイプのライカMLマウントレンズを豊富な作例とともに取り上げている。
本記事では、2章の「オールドライカレンズ Mマウント編」から、Summilux-M 35mmF1.4(ズミルックス)ついて解説する。
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一度は試したい希代のクセ玉 Summilux-M 35mmF1.4
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球面ズミルックスは、オールドライカレンズきってのクセ玉だ。開放では合焦部が霧をまとうように滲み、1~2段絞る
と研ぎ澄まされたシャープネスを見せる。開放と絞った時の豹変ぶりから、オールドレンズ界のジキルとハイドと呼ばれることもしばしばだ。発売当初は開放描写が甘すぎると酷評されたが、時代の変遷とともにこのレンズの個性として再評価されていく。初心者でもオールドレンズらしさを体感しやすいレンズだ。
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Leica
Leica M mount
Summilux-M 35mmF1.4
中古価格:200,000 ~ 300,000 円
1961年に登場し、レンズ構成は5群7枚だ。一般に球面ズミルックスと呼ばれるタイプで、1990年以降、非球面タイプが登場する。
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