赤城写真機診療所 MarkII
第4回

フィルムカメラからデジタル一眼カメラまで、ドクター赤城が愛用するカメラを紹介!

赤城写真機診療所 MarkII」では、カメラや撮影にまつわる悩みや迷いを「疾患」に見立て、「撮影科」「カメラ科」「レンズ科」「婦人科」それぞれのカテゴリーで、質問を「症状」、回答を「診察」としてカメラや写真、撮影時の疑問に答えています。

「診察」と銘打ってはいますが、要は著者によるお悩み相談。「カメラあるあるネタ」に対する著者の見解を楽しむ一冊となっています。

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「赤城写真機診療所 MarkII」

本記事では、番外編としてドクター赤城こと、赤城耕一氏が愛用しているカメラをご紹介します。


カメラ博愛主義を自称するドクター赤城は、フィルムカメラから最新デジタルカメラまで、メーカーを問わず蒐集し、作品制作と仕事での撮影に使用しているという。所有するカメラとレンズの数は本人も把握していない。

 


ライカⅢg
ライカM3登場後に発売されたライカIIIgを見るたびに栄光のエルンスト・ライツ時代の余裕を感じとることができる。至極の趣味カメラ感が強く、大きなファインダーの見え方、その作り込みやメッキの質、どれをとっても文句はない。ライカビットで巻き上げるとM型ライカと遜色ない撮影スタイルになる。

 


ニコン フォトミックFTN
それまでのメーター付きのニコンFはF+フォトミック○○というネーミングだったが、本機では「ニコンフォトミックFTN」とネーミングしたところに本機の思想があるような気がするのである。のちのニコンF2フォトミックのベースモデルともなったものと言っても過言ではないだろう。戦車みたいなフォルムがいい。

 


トプコン 35-S
アルバダの金色に反射するファインダーが特徴で、カメラを前面から眺めると自分がはっきりと映るのがわかる。4.4cmというレンズの焦点距離にも驚くが、さすがトプコール。その写りは侮れず、そんじょそこらの一眼レフ用の標準レンズより高性能である。中古市場では数千円単位で購入でき、つまらない高級コンパクトカメラよりはるかによい仕事をする。

 


ライカ MP + M7
つい最近のこと。ライカM7がディスコンという話が海外より流れてきた。2002年の登場時、すでにカメラのデジタル時代は到来しており、「AE化したライカ」など今さら遅いのではという感が強かった。しかし、30年近く登場を待っていた私なので、戦力に加わっていただくことにした。使用にあたってはクセはあるが、うまく使えば便利さがわかる。ライカMPは同姓同名のライカがいきなり登場したような気分であった。フルメカニカルカメラとして登場。趣味性を再び高めたライカとして注目された。中身はライカM6に毛が生えた程度なんだけどね。真鍮製のカバーということで、シルバーメッキの仕上げも良質になっている。

 


ニコン D850
ミドルクラスのニコン一眼レフの完成型というイメージがある。デジタル一眼レフカメラはどうしても仕事カメラとしてみてしまうことがあるのだが、D850のファインダーや作り込みを見てしまうと、久しぶりにニコンのカメラに対する本気度を感じた。ロングセラーモデルになりそうな予感がする。

 

 



赤城写真機診療所 MarkII

著者プロフィール

赤城 耕一


(あかぎ・こういち)

1961年、東京生まれ。東京工芸大学短期大学写真技術科卒業。出版社を経てフリーに。雑誌、コマーシャル、企業PR誌などで人物撮影を主に担当する傍ら、戦前ライカから最新のデジタルカメラまでレビューも行うカメラ好き。カメラ雑誌、書籍など執筆多数。
「銀塩カメラ放蕩記(アサヒカメラ)」「ボケてもキレても(月刊カメラマン)」連載中。

書籍(玄光社):
中古カメラはこう買いなさい!
ズームレンズは捨てなさい!

Twitter:@summar2
ブログ:赤城耕一写真日録

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