PERFECT PHOTO RECIPES BOOK
第9回

俯瞰撮影〜見下ろした街から「面白いところ」だけを切り取る〜

SNSや写真投稿サイトなどでは、上手な写真が溢れています。しかし、その中で作者の個性が光って、思いが伝わる「面白い写真」はどれだけあるでしょうか。写真家の野寺治孝さんは、著書「PERFECT PHOTO RECIPES BOOK(パーフェクト・フォトレシピブック)」の中で、撮影者の感性を活かした「面白い写真」の撮り方をわかりやすく、レシピ風に解説しています。

本記事では、高層建築から見下ろした風景の撮り方レシピをご紹介します。

PERFECT PHOTO RECIPES BOOK

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俯瞰撮影はどこを切り取るのか、街をよく見てフレーミングしよう。

【タイトル】
オモチャのような街

【難易度】

【データ・機材・条件】

◯撮影場所:アメリカ・シアトル
◯使用レンズ/撮影データ:24-105mm F4(105mm付近)1/400秒 F8 絞り優先AE ISO200
◯使用機材/準備するもの:フルサイズデジタル一眼レフカメラ
◯光の状態:明るい曇天の順光
◯構図/アングル:きれいな建物が密集している場所を画面全体に入れる/ハイアングル

【撮り方】

◯被写体の発見:シアトルタワーに昇ったら眼下の街がまるでミニチュアのように見えた。
◯撮影方法:どこを撮るのかをよく観察してフレーミングを決める。
◯注意点:高い所へ昇ると気持ちが舞い上がるので落ち着いて被写体を探す。
◯レタッチ方法:赤をやや下げる。コントラストをやや強く。

【ポイント】
高層の建物から見る眼下の風景は面白い。しかし写真に撮ってみると意外と面白くない。それは画角が広すぎてポイントが散漫になっているからだ。広い風景の中からどこをフレーミングするか細部をよく見よう。慌てて撮らなくても被写体は逃げない。

 

 


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PERFECT PHOTO RECIPES BOOK

著者プロフィール

野寺治孝

野寺治孝(のでら はるたか)
1958年千葉県浦安市生まれ。
本郷高校デザイン科、にっかつTV映画芸術学院卒業。広告デザイン事務所、郵便配達員、牛乳販売業など職を転々とするが1984年にポストカードの自費制作販売を機にプロ写真家として活動を開始する。1991年に「有限会社スローハンド・野寺治孝写真事務所」を設立。多岐にわたる被写体を空気感とストーリーを感じさせる独自の作風で多くの作品を発表している。

ウェブサイト:http://www.nodera.jp/
Twitter:@noderaharutaka
Instagram:@harutaka1958nodera
Facebook:harutaka.nodera

<主な著書>

『個性あふれる”私らしい”写真を撮る方法』
『個性あふれる”私らしい”写真を撮る方法』

 

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